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そうね、何でもそうだけど危機感を感じると・・・・・。

人間、危機感を感じると持って生まれた細胞にある生命維持装置が働きます。まぁ、そんな大げさではなくとも先日も”てまひまのタカ”が不治の病に倒れてカッパドキアで修業をし、奇跡的に生還して来た時もそうですが、「料理を作る人が居なくて店が出来ない!」と危機に陥りましたが、そのような時には何とかしようと思う力が働き何とかするもんです。このようなことを「遺伝子がON!になる」と言います。そうです、遺伝子レベルで危機を乗り越えようとするんですね。

そんな、前日本ハム監督で現在は全日本の監督でもある”栗山英樹”さんと元サッカー全日本監督の”岡田武史”さんの会話の一部をご紹介します。以下”栗山監督”を(栗山)で”岡田監督”を(岡田)で表記します。ここから、(栗山)いまの世の中って、仕事しすぎちゃいけない、「寝ないで仕事をしろ」とは言いにくい時代になりました。でも僕は仕事でしか学べないことがあると思っていて、寝ないで仕事に没頭するある一時期って大切だと思うんです。没頭し、やり切らないと見えてこない世界があるんです。稲盛さんもご著書の中で「仕事でしか人間形成はできない」と断言されています。

(岡田)僕も全く同じことを考えていて、人間が成長する時って困難や理不尽な出来事を乗り越えた時なんですよ。ところがいまはそれを一切与えちゃいけないという風潮になっている。これでは人も組織も成長できないとすごく危機感を抱いています。骨は重力があるおかげで反発して頑丈になっていて、無重力の状態に長くいた宇宙飛行士は帰還後に骨の強度が著しく落ちているそうです。いまの世の中、その重力の役割がどんどん希薄になってきているような気がしてなりません。それで僕は野外体験教育というのを始めたんです。大自然が与える理不尽さはパワハラにはならないので(笑)、二十泊二十一日、海遍路、山遍路それぞれを辿って無人島に行ってくるというとんでもない企画です。中学三年生から大学一年生までの七名が行ったんですけど、参加した人は皆、人が変わったと感じるほど成長しました。テントや軒下に泊まり、食料も自分たちで調達しなければならない。そんな無茶苦茶な環境に突如飛び込んだことで、不登校になっていた子は、「学校に行く、行かないは実は大した問題ではなかった。生き続けることが一番大事だったと分かりました」と言って、学校に行けるようになったと聞きました。

(栗山)すごく貴重な機会ですね。(岡田)会社として理不尽な要求は押しつけられないから、企業研修としてこのプログラムを受講される会社もあります。やっぱり極限状態に追い込まれて、遺伝子にスイッチが入ると人間変わりますよ。ここまで。

あたくしは二人の会話を読んで特に太字の所が響きましたね。やっぱり、ワールドカップや日本シリーズでチームをまとめて戦うだけではなく、勝利を掴み取ろうとする立場の人の考え方は本質を分かってるんだと思います。これを、「昭和的な」とか「でたよ、時代遅れの体育会系」とかって言って、世の中の代弁者のようになってドヤ顔で分かったようなことを言ってる輩がムカつきます。。。。。

追記 大寒波でも絶賛営業中です!!

やっぱ、危険が危ないと目が覚めますよね。

そうだね、今週「昭和・平成の忘れもの」のスタンダードナンバーはこれ!!(笑)

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