トップギア

やっぱり夏は・・・・・、怖いよね。

そうです、あれはあたくしが”オペラ”と言うカラオケパブの店長をしていた頃なので、もう彼これ34年も前の事です・・・・・。

当時、あたくしが”店長”していた「オペラ」は自分で言うのも何ですが、かなり流行っていて週末ともなると夜遅くと言うか朝方まで満席状態で、一度イエローページ(イエペ)と言うすすきのタウン情報(すきタン)と主にススキノお店の情報を発信していた雑誌で、あたくしがお店のPRを一言お願いしますと言われたので「朝まで死ぬ気で頑張ってます!!」と載せたのを見たお客さんが3時頃に来たのですが、お店は満席でスタッフも超元気で働いてるのを見て「本当に死ぬ気で頑張ってるわ!!」と呆気に取られておりました。まぁ、それもこれも”店長”のあたくしが優秀だったのもありますが。(オイッ!)

話を本題に写します。いや、その前に実は”てまひま”でちょっぴりボケボケの”細B”も19歳から一緒にその「オペラ」で働いておりまして、い・ま・も・・・・・可愛らしいですが、当時は女優を目指していただけあってアイドル的な存在で、それでいて歌も上手いし(今では年を取って腹式呼吸が・・・・・)、しかも当時「つぐみ」なんて名前は珍しく、良くお客さんに「源氏名?」と言われておりましたね。「源氏名」とはホステスさんの店用の名前の事を言います。どう見ても古式日本人顔で本名は和子なのに”セリナ”とか付けるような。和子さんゴメンなさい。伯母も和子ですので。(フォローじゃネーし)

で、そんな何時も活気のある「オペラ」なんですが・・・・・。その前に、ススキノは色々な事件があり、また様々な人たちの”喜怒哀楽”、そして恨みつらみ妬みや裏切りなど人間の性(さが)や欲望や情念・怨念が日夜渦巻いている所であります。また、水商売と言うこともあって水はおちこち業種上も物理的にも使うので、そこには霊魂が集まって来ると言われておりますね。

そう、あれは今頃のような暑い夏の出来事でした。この”トップギア!!”でもたまに出て来る同じ歳で月寒で理容室をやってる”そめちゃん”が連れて来た女性のお話です。(そうです、”そめちゃん”とはもう30年以上も通ってるのにあたくしの「もみ上げ」の左右を揃えられない”そめちゃん”のことです)で、その”そめちゃん”がまだ街の中で働いている頃で、よくお店の人たちと一緒に「オペラ」に来てくれていました。

ちょうどその日も二条通りにあった”串鳥”からの帰りで、たいそう出来上がっていたのですが、その日はお店の人たちではなく女性の方と来店でした。店の奥にある1卓に案内して、さっそくあたくしが席に着くと”そめちゃん”に「何件目さ!?」と聞くと「二軒目!!串鳥でしこたま飲んできたのさー!!」「そう!あっ、初めまして加藤です」と一緒に来た女性のお客さんに自己紹介。いやね、実は自己紹介する前に”そめちゃん”と一緒に席に着く時に何となくいや~な予感がしたんですね、経験上・・・・・。(ヒンヤリ)

「そう!かとうくん!!俺と同じ歳でここで”店長”やってるのさ!!」「そう、なら飲みな。」と、少しろれつの回らない声で、しかもテーブルに両肘をついたまま乱れた髪の毛をかき上げるように言うのです。あたくし、「ん?桃井かおり?」と思いながらもドリンクをご馳走になりました。そうですね、年の功で言うと当時のあたくし達が22歳だったのでおねー様な感じです。(曖昧かよ)すると、その女性の方から「私、いくつに見える?」と。これはヤバイです。この手の質問を自分から切り出してくる人に一歩間違えた答えを出すと、その後のフォローがかなりキツクなるので危険が危ないんですね。

聞いてないフリして「あっ、カラオケはどうですか?」と言うと、「あんた店長?」「はい、一応”店長”です」「なら、私の年を当ててみてよ」と、またもや桃井ばりに髪をかき上げながらうつろな目じゃなく、完全に”串鳥”で「どぶろく」を何杯も飲んで来ただろう酔いの目で聞くのでした。(怖い~!!)「そうですね~、28歳ですか!?」と、あたくしはこの手の質問では先ずは5~8歳ほど若く言います。「28!?”店長”舐めてんの?そんな若くないわよ」と、これまた髪をかき上げて言うのです。(意識してんじゃん!)「と言うことは、26歳!!」と、逆にもっと若く行ってウケを取るのですが、そんな余裕もないほど桃井さんが「ちげーよ、もっと上だつーの」からのかき上げ。「では、32!!」「急に上に行くな」「あっ、すいません。34」「まだ、32歳否定してないわよ」からのかき上げ。はい、そうなんです面倒なお客さんです。(笑)「では、32歳と言うことで!!」「ちげーよ、まだまだ」「まだまだ?38歳ですか?」と、はじめっから思っていた年齢を言うと「どうして当てるんだよ!!」と。(怖~い!!)

そのやり取りと言うか、”そめちゃん”は隣の若い子たちと盛り上がっていて、その桃井さんはあたくしとマンツー状態に。「でさ、ここどこ?」。キターッ!!完全なる由緒正しき酔っ払いの言動です。「はい、ここは”オペラ”と言いまして」と言うと、遮る様に口にタバコをくわえたので、すかさず火を点けようとすると・・・・・。

先程も言いましたが、きっと”串鳥”で人格を軽く破壊すると言われる、ザ・リーサルウエポンの「どぶろく」を何杯も飲んで来たのでしょう。で、普通に体を支えられないので両肘をテーブルに付けながら飲んだり話しているんですね。で、そのままタバコを桑江知子「私のハートはストップモーション」じゃなく、加えたので火を点けようとすると、なんと!な~んと!酔い過ぎてて両肘がテーブルから外れてしまい、あたくしの火の点いた”チルチルミチル”がその女性の前髪にヒット!!(怖いですね~!)

当然のごとく髪の毛が燃えてしまい、慌ててその女性も手で火を消しました。あちゃ~と思い、「すいません!大丈夫ですか?」となぜか?おしぼりで髪の毛を拭こうとしたら、うつろな目であたくしをジッと見て「フッ、大丈夫、だいじょーぶなの」と言いながら、またもや桃井ばりに髪の毛をかき上げたんですが、なんせ燃えた髪の毛がちぢれてしまい中々思うように手ぐしが通らない状態。すると、ちぢれた髪の毛が引っかかってかき上げられないけど、そこは由緒正しき酔っ払いだけあって半ば強引に掻きむしる様に引き上げると、「バチバチバチ」と音がしたかと思うとちぢれた髪の毛が指と指の間に挟まっていたんです!!(ギャー!!)

どうでしたか?皆さん、それこそある意味において身の毛もよだつ真夏の怖いできごとですよね。。。。。

追記 怒られるかと思いきや、まったく何事もなかったような感じの”桃井”でしたが、あの時を思い出すと今でもヒヤッとします。

”そめちゃん”は、一瞬髪の毛が焦げたニオイがした時は「どうしたのさ!」となったけど、それより隣のグループの可愛い子に夢中だったので、速攻でそっちへ。(オメーの連れだろーがYO!!)

”欽ちゃん本店の忍”からでした。(笑) ちょうど↓

買って来たので↓

イイ感じでぶっ掛けて食べました!!

PAGE TOP