精悍とは「力強く、引き締まった顔立ち。目鼻立ちや表情が、シャープで凛々しい様子」のことを言います。元々の顔立ちがそのような人も居ますが、本日はそれまではどちらかと言うと平穏な顔立ちだった人が、ある相当な覚悟を持つと非常に精悍な顔立ちになったという人です。
それまで余りパッとしなかった人が、ある時を境に凛々しく精悍な顔立ちになり、言うことや全身からオーラのようなものを感じるスタッフも居ました。また、そこまでは親しくはないけど同業なので知っていた社長さんがしばらく見ない内に、シャープになり目つきも鋭く精悍な顔立ちになっていたのには驚きました。話を聞くと、札幌でやっていた3店舗のお店を処分して東京へ行くとのこと。
まだ、”丸か”が出来て1,2年であたくしたちも資金繰りが怪しくなっていた頃でとても他人ごとは思えなく身に詰まされました。酒屋さんとの忘年会か新年会で、その酒屋さんも事情は知っていてわざわざその店を利用したんですね。(本当に義理堅いです)その方は、あたくしよりも5,6歳年上で一時はお洒落で化粧品やアパレル関係、業界人の方達で評判でした。なので、「タスコ」や「丸か」とは真逆な業態で土俵が違っていたのもあり交流はなかったんですね。
ある意味、ショックでした。「あの会社が・・・・・」と言うのと、ちょっとふっくらとしていてロン毛だったオーナーさんがシャープになり髪も短髪で鋭い目つきになっていたのもあります。ここまで来るのに、精神的にも体力的にもかなり悩み苦しんだんでしょうね。それが、表情に現れていたし、「東京で一からやります。」と言った覚悟の言葉が今でも耳に残っています。その後、17,8年経ちますがずーっとあの場面が頭から離れていません。で、この前、偶然にその方と働いていた人の店に行くと「2年前に亡くなったのさ、東京で。」とのこと。
あれからずーっと東京に居たんですね。「そうですか・・・・・」と言う言葉しか出ませんでした。
実は、そのような「精悍」な顔つきになった人を最近見ました。それは女性の方で同業でもあります。ここ数年、コロナも含めて様々なことがあり、まだ100%ではないですが彼女なりに精神的にも清算が出来たのでしょうね。久々に会いに行くと「あっ、あの時同じだ」と、上記で述べた人のことを思い出しました。そう、「覚悟」を決めた顔です。それまでは商売柄もありますが温和で掴みどころのない感じでしたが、「行く道行きます。」的な「覚悟」がヒシヒシと目の奥から伝わって来ました。