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何かが降りたか?

7月中旬から「にんにく唐がらし」へ週に5日ほど出ておりました。お陰で久しぶりに現場へ出て新鮮だったし、気づかないことも気づけたし、また、たまに軽く会釈する程度のお客さんとも深く話せるようになり、改めて「現場は楽しいな~」と思いましたね。た・だ、やはり「寄る年には勝てないな~」と言う悲しい現実も突き付けられました。(笑)

その最たるものは、「肉離れ」。皆、誤解してあたくしがサバゲーで肉離れになったように思ってるけど、原因は「店&年」なんですね。あたくしはタバコを吸わないし休憩という概念はないので、一旦店に出るとずーっとあれこれ動いています、マグロ並みにね。(笑)

しかも、立ちっぱなしだしね。また気づいたのが、どうやら右足に重心を掛けてリズムを取ってるんですね、カウンターや取り皿拭く時とか。まぁ、ラップやヒップホップみたいなもんです。

で、先週の金曜日からは「ひなちゃん&しんちゃん」に任せて、いや、任せられるくらいになった?ので今は出ていません。

そうね、話せば色々とあるんだけど、要はあたくしの「にんから」での目途が立ったかな?と思ったから。その瞬間は、計画してとかではなくタイミングもあるし、一瞬で「もう、大丈夫」と思うこともあるんだよね。

それは、「ひなちゃん」の仕事ぶりをカウンターで見ていて「格好いいね~」と思ったからだし、その後営業後に反省会で「今日は、社長がカウンターに座るってなった時に120%やる!ってなったんですよね。すると視野が広がって色々と気が付くようになり、普段あまりスタッフに言わないようのしてたけど言えるようになってました!」

「ひなちゃん、昨日まで2年前なら死刑になるくらいに普通に客席で咳をしながら鼻水をかんでいたけど、

「今日は無かったね?」「そうですね!今日は咳も鼻水もしてなかったですね!!」「それだけ集中してたってことだよ」と。

で、あたくしは言いました「ひなちゃん、降りたね。」って。

そう、「ひなちゃん」に何かが降りたんです。それは何か?と言うと、これまた具体的には言えませんが「やらされ仕事」から「自ら考えて、意志でやる仕事」へと。もちろん、責任感がある子なので嫌々やってたわけではないのはもちのろんで、「義務感」→「責任感」→「使命感」へ。そうです、「使命感」への領域へ手を掛けたか、見えたんでしょうね。

これは、あたくしも含めて(含めるんかい!)グッと伸びる子には特徴的なことなんですね。「これをやって下さい」「はい、分かりました」は義務感。「あなたは店長代理なので店長代理としての仕事をして下さい」「はい分かりました、店長代理として頑張ります」は”店長代理”と言う役職の仕事範囲でやる責任感。

けど、「お金」や「仕事だから」とか「店長代理」だからとかそんなの関係なくに、「私は店を良くするために働いています!しかも、それが来店してくれるお客さん、一緒に働いてくれるスタッフ、店、会社、そして自分の幸せにのためにもなるので!!」という、純粋で無私の心はその人が「今生きてるのは何のためですか?」という使命を与えられたんですね。

これは「強い」です。お金のためでもなく、地位のためでもなく、ましてや名前を売りたいとかではなく、単純に「何のために生まれて、何のために生きて、何のために今この仕事をしてるのか?」を能書きや理屈ではなく直感的に感じたんですね。

これを「ひなちゃん、降りたね。」となったんですね。今言ったようなことを「ひなちゃん」は思ってないし感じていないかも知れませんが、でも、何か感じたはずです。それは自分自身でも分かってないけど、背筋がゾクゾクして雷にあったようにビリビリッとなる感じに似ています。

それは、あたくしも含めて(また、含めるんかい!)”タスコ時代から丸か”で何人か見て来て感じてきたことです。ぶっちゃけ、あたくしが店に出て急激に業績が上がるとかではないんですね。現に8月のお盆から半月は檄暇でしたしね。面目ないけど。

「ひなちゃん、俺に何して欲しい?」一瞬戸惑って「売上を上げて欲しいです。」と、少し申し訳なさそうに言った「ひなちゃん」。そして言われたあたくし。正直、一番痛い所を突かれました。だって、社長が一緒に働いてるのに”激暇”なんですから。

「にんにく唐がらし」がオープンして約三ヶ月です。あたくしの仕事は「業態の目途」「業績の目途」「働く人の意識の目途」を判断して、何がしかの決断をすることなんですね。このまま続けるのか?大きな改善・修正をするのか?それとも違う業態の店にするのか?と。最後の「違う(今の店をやめて、変える)業態の店にするのか?」の判断と決断が一番難しい。何でもそうだよね?男女の付き合いでも何でも「やめる」ことが本当に悩むし迷うし難しい。(意地と情で)

でも、取り敢えず全てにおいて「一応の目途が立った」ので、あたくしの現場での仕事は一旦終わりです。まぁ、人間のすることなので、この先何がどうなるのかは分からないけど、「ひなちゃんに降りた」みたなので、しばらく見守りたいと思うのでした。。。。。

追記 これだから飲食店での人育てはやめられない・・・・・。

何となく気づいていました、「おれ、そろそろ店に必要ないんじゃないかと」。そのタイミングで「ひなちゃんに降りた」んですね。

これからは、またカウンターで飲んでる側になりますが、一緒に盛り上げて行きましょうね、皆さんのお金で。(オイッ!)

この、おっさんひどく疲れてる姿の時がありますが、「燃え尽きてるんですか?」と聞いてみて下さい。(笑)

こう見えて、けっこう色々と悩んでいますので、そのような時にはお金を使ってやって下さい、すこぶる元気になるので。(笑)

と言うことで、本日は「丸かの今夜もひとりバックドロップ!!」の更新日ですよ。

「ひなちゃん、ぶっちゃけ俺が出てるとやりずらいだろ。」「いえ、社長と働いていて色々と学べて、それで今日もやろうと思いましたので、やりずらいなんて思ったことありません。」それを聞いて、何だか嬉しくて(営業の姿も)で、久々に「マスタッシュ」でボールを飲んで店主の”はちくん”にそれらのことを話してると・・・・・、

「にんにく唐がらしで社長の背中見せて、頂きありがとうございました。これからも社長の背中、見て学びます。明日からも頑張ります!」とLINEね。(涙)

22歳の子に失敗や挫折や成功も沢山の経験を積んでもらい、彼女の人生の糧になれるようにこれからも”丸か”として”社長の加藤孝司”としても全力で協力していきます。
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