あたくしは、良い人が居れば人件費なんて気にしないで入れなさい主義ですし、自分でもそうして来ました。それは、自社だけではなく全ての業種・業態関係なくに思っています。その昔、30数年髪を切ってもらっている同じ年の”そめちゃん”にも言いました。”そめちゃん”は街の中で修行して実家が元々理容室(お母さんがやっていました)を改装して20数年前に自分でやりました。
最初の数年はお母さんと美容師の免許を持ってる奥さんと三人で家族経営でやっていました。ある時、「かとうくん、今度人を入れるのさ!」と言うので、「それは楽しみだね!!」となり、次に行くとその若い子が働いておりました。まぁ、入ったばかりなのでパッとしなかったけど「良かったね」と。で、それから2ヶ月ほどしたら「かとうくん、ユーリー(元ボクサー勇利 アルバチャコフに似てたので)ぶっちしたのさ」と、悔しさもあり、初めて雇ったのが居なくなったショックでもあったんだと思います。で、「もう、人を入れるのはよす」ようなことを言っていたので、あたくしは、「”そめちゃん”、どんなに裏切られても、また雇いなよ。絶対に雇いなよ。」と言いましたら、ちょっと複雑な感じでしたね。まぁ、無理もないよね。因みにこんな感じ↓
「”そめちゃん”、例え10人入れて9人がダメでも一人が良ければ御の字さ」と。それから、数年して”そめちゃん”は3人入れて、今ではどの子も自分でやったり大きな理美容の会社で活躍したりしています。なので、何かある度に「かとうくん、覚えてる?かとうくんは、絶対に諦めないで人を入れなよ!って言ってくれたもんね」と感謝されます。では、なぜ?「人を入れなさい」と言うのか?というと・・・・・
ラテン語の諺で「人は教えてる間、学んでいる」と言うのがあるんだけど、これに尽きるからです。人に教えることは、実は自分が学んでいるんですね。よく、子育てをしている親が「子どもから色々と学んでいる」って言葉を聞きますよね。同じです。「部下の成長は自分自身の成長」に繋がるからです。確かに、人の数が増えた分だけ悩みは尽きません。が、一人で居る孤独さと比べたらしんどくても、途中で居なくなったり裏切られた感や寂しい思いもするけど、それでも成長した姿や言動は何物にも代えられない喜びがありますもんね。
追記 だから、「店には人を入れなさい」と。そして、「大いに悩み苦労しなさい」と。一人で何でもやろうとしてるのは単に自分の成長から逃げてることだと言うのを分かって欲しい。
この仕事はスタッフもお客さんも業者さんも関わる全てが『人』なんですね。確かに、生まれた環境や育ちや性格、考え方が違うので大変で面倒だけど、それでも『人』なんだよね。。。。。