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たまに思い出します。。。。。

今でもたまに昔やっていた「建築業」の仕事をしてみたいな、
と思うことがあります。

夏は暑くて第一、第三日曜日だけ休みで、日給月給でしたが、
体力を使う分、終ったあとの会社へ戻る車の中から「ぼーっと」しながら、
外の景色を見るのが好きでした。

日給月給とは、賃金を日額で定め、1か月間に就業した日数を乗じて、
毎月一定の期日に支払う方式で、雨の日に休みとなるのはいいのですが、
その分給料が引かれるのと、なぜか建築業の人は「パチンコ」へ行く人が多くて、

だから、負けたときは賃金にならないのと、パチンコの負けとで”Wパンチ”状態なのです。
ある先輩がそのことを”Wの悲劇”(薬師丸ひろ子さんの主演映画)と言っていました。
”言い得て妙”だなと必要以上に感心していたものです。

夏は仕事もあり(暑いけど)、それなりに稼げるのですが、冬場は「失業保険」に
する時もありますが、あたくしたちの会社は本州で「レール」を圧接する仕事もあり、
市内でもそれなりに現場はあったので、夏場ほどではないものの仕事はありました。

この時期は調度いい時期で、ほどほどに仕事もあり、ほどほどに休みもありで、
比較的のんびりしていた記憶があります。

寮にいる時は誰かの部屋で取りとめのない事を話したり、酒盛りをしたりと、
18歳、19歳、中には中学卒業で入った人もいたので16歳~19歳の子が
何を話していたのでしょうか。。。。。

寮を出て部屋を借りた時は、
ほとんどみんな会社の近くに住んでいるので、同僚の家に行ったり来たりや、
結婚している先輩の家に呼ばれて晩御飯(晩酌?)に呼ばれたりもしていました。

なんか、そのような日頃からの繋がりを重ねていくうちに、互いの人間性を知り
(本当は知りえないけど、知ったような感じです)、

仕事だけでは見られない一面を見て、また、次の日に何事もなかったかのように、
朝早くから夜遅くまで休憩の時には「ジョージア」かコーラの500mlビンを飲みながら
働いていたものです。(あっ、宣伝じゃないので1年分とかはいりませんよ)

今でも、ビルの工事現場の前を通ると「あぁ~そろそろ圧接が入るな」とか、
「型枠を取る時期だな」と考えている自分がいます。

そうだ、24年前のこの時期、清田に「清修女子短大」なるものがあり、
朝、事務所へ行くと、その日の班と現場を書いてあるホワイトボードの前が
何やら騒々しく、

ん?どうしたのかなと?と思いかき分けて前の方へ行くと、「吉田、西村、加藤」の
班の現場が「清修女子短大」となっており、なぜか小躍りして”がッポーズ”を決めていました。(笑)

そして、またまたなぜだか、先輩や同僚たちから「やったな!」とか「頑張れよ!」とか、
中には「チェッ!」と舌打ちする人や、小声で「変わってもらえる」と言う輩まで出る始末でした。

現場へ行く車内はまるで、旅行にでも行くような”ウキウキ気分”で、朝必ず立ち寄る
「セブンイレブン」では、いつもは「おにぎりと荒挽きウィンナー(150円)」を買うのが、
当然のごとく”ロッテお口の恋人”「クールミントガム」まで買う気合の入れようでした。はい。

いつもは現場へ付くと「ハァ~」とため息をつくか、「チェッ!」と舌打ちをして車から降り
段取りをするのですが、その日に限って「さぁ、やるか!」「おう!」などと訳のわからない
掛け声と共に、まるで”西部警察”のパトカーから出てくるような勢いなのでした。

仕事へ入る前の”体操”も、いつもは小ばかにしている”指差し確認”も、
その日はとても新鮮で清々しく、しかも私たち3人は必要以上に大きな動きや
声をあげていたので、失笑をかっていましたが3人の頭に思い描いている、

清修女子短大=出会い=チョメチョメ(古い?)と言う、掛け算で言えば一番簡単な、
2の段くらいのわかり易い図式と言いましょうか未来予想図とでも言っておきましょうか、
その前にはまっく問題はありませんでした。(2・9=18)

が、しかし、世の中そんなに甘くはないと気付くのに、そう時間は掛からないのが世の常。
いつも午前の休憩は15分の中でまったりとするのに、その日の我ら3人は”ウロウロ”
昼ご飯もそこそこに昼寝もしないで”チョロチョロ”。

しかし、何かがおかしい?まず人気がないし、声も聞こえない。
まるで西部劇にでてくる「ゴーストタウン」を彷彿(ほうふつ)させるような静けさ。。。。。

痺れを切らした先輩が「おれ、ちょっと聞いてくるわ(どこへ?)」と。。。。。

3分後、顔を怒りで真っ赤になり目を吊り上げた先輩が一言、

”は・る・や・す・み” 

よく、”何かが音を立てて崩れるのを感じた”と例えますが、本当にそのような
ことってあるものなんだな~と実感しました。

振り返りその1
今だかって、怒りで顔をあんなに赤くして目を吊り上げた人を目撃したことはありません。

振り返りその2
今だかって、3人同時にあれだけ”虚無感”になったこともありません。

振り返りその3
あたくしたちもあたくしたちだけど、ホワイトボードの前にいた約20人の誰一人として
気付かないのも”凄い”。

みんな元気かな。。。。。
前にものっけたけど書いていて、この曲が聴きたくなった。

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