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こだわり。

「さとか、誕生日とかの企画をしているのなら、やめておくれな。」
「えっ!?どうしてですか?」
「皆、忙しいのに申し訳がないのと、わざわざお金を使わせるのも
嫌だから。」

「いえっ、それはダメです!」
「いや、なら1店舗1000円以内の”靴下屋”の靴下か、
皆で同じくらい出し合って甲冑パンツでも。
で、飲み会を開くとか仕事の合間に来るのは辞めるように。」

と、言う事で、極端に気を使われるのは好きじゃないくせに
本当に何もないと、かなり怒りだす寅さんのように面倒な
あたくし目は、静かに一人”金富士”で飲む事に決めていました。

で、皆さんから心のこもった、お気に入りの”靴下屋”の
靴下をプレゼントしていただきました!

実は最近本当に靴下がなくて、元々倹約家(ケチではなく
今風で言えばエコですよ)のあたくしとしては、つま先に穴があくと
自分で縫っていて、それでも数が少なくなっていましたが
何とか、この日の為に靴下を買わないで待っていた次第なんです。

今日はそんな心温まるスタッフの話ではなくて、あたくしが
なぜ?”靴下屋”の靴下がお気に入りなのか?と言った
話なんですね・・・・・。

以前、テレビで社長さん(現会長)の越智氏が出ていて、
何でも靴下産業も海外の安い靴下に押されて、倒産する
同業者が相次いでいた時のある会議で、幹部の方たちが

「品質を大切にするのはわかりますが、このままでは海外に
拠点を移した企業や安い製品に負けてしまいます。我々も
アジアに行きましょう。」となった時に、

越智社長は「そんなモノを売るために15歳から丁稚に入って、
良い品質の製品を売って来たんじゃない!そのようなマネを
するくらいなら、靴下を売るのは辞めた方がいい!」みたいな
ことを会議の席で幹部を目の前に涙ながらに語っている映像を見ました。

それで、興味を持ち調べると越智社長のメルマガがあり(もう終わりましたが)
それを、毎週見ていて商売に対する考えと人生に対する
考えに触れるにつけ、「へ~、なんか凄い人だな~」と思うようになりました。

そのメルマガでは一切製品のセールスがないので、実際に
「これを買おう!」と言うのではなくて、そのままダラダラ読むだけでしたが、
ある時にバレンタインデーでスタッフの子(なおちゃん)が、靴下を
買って来ました。

その時は多少靴下に余裕?があったので、直には履かなかったのですが
時期が来て「あっ、そうだ頂いた靴下履こう!」と思い履くと
「なんだ!?この心地よい履き心地は!」となり、どこのメーカーだろ?
と思ったら「タビオ」と書いてあります。越智社長のブランドです。
(百聞は一見にしかずですね)

初めてです、靴下を履いて感動したのは。
それで、あまりの感動と嬉しさで越智社長にメールしました。
すると一週間くらい経った頃に「バッチリ」と返信が来ました。
(またまた、感動です!)

越智社長が40代の頃に、日本の靴下業界がアジア諸国と
価格競争になって、もう壊滅的な状況だった時に「もう靴下屋なんか
辞めようと」と思っていたらしく、でも、中学を出てから靴下屋の経験
しかなく、他に生きる道もないのでアメリカへ勉強と研修を兼ねて
行った時に

ニューヨークのビルの屋上から半ば途方に暮れて夕日を見ていたら、
「お前が仕事に靴下を選んだんじゃないぞ。
靴下がお前を選んだのだ。
日本の靴下業界がこんなに大変な時に、お前は何をしているのか?」
と、夕日が語ったそうなんです。(やはり、夕日パワーは凄い!)

その瞬間、頭を殴られたようなショックを受けたそうで、
それからは「天命にベストを尽くす!」ことだけを誓っのだそうです。

それからは靴下を買うときにはなるべく”靴下屋”にしています。
あっ、相馬さん「バーバリー」も履いていますよ。。。。。

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これで、今年は持つ。違う、来年1年だ。
ファイル 450-2.jpg

「オンラインストア」(可愛い、違うか)
『タビオの歴史』

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