真紀が、「社長、明日は何の映画を観に行くんですか?」
「何で?」 「社長、休みの日は映画に行くことが多いから。」
「明日は行かない。」(まるで、あたくしが暇人のようじゃん!
実際にそうなんですけどね)
「あっ!市電行きやがった!走ろうか?地下鉄にしようかな?いや!
ここは時間がないので、清水の舞台から飛び降りるぞ!ヘイ!タクシー!」
と言うことで、昨日映画を観に行ってきました。
「なんだこのタクシーは!やたらと信号に引っかかるな。
すいません、時間がないんですよ、映画の。あちゃ!
また、信号で止まっちゃったよ。」
その映画は「スガイさん」で上映していたのですが、
あろうことか急いでいるにも関らず、ススキノの東横インの
信号で、赤だと言う事でまたもや止まりました。(当たり前か?)
「ここでいいです!あと1分しかないので。」と、
言わなくてもいい事まで言うあたくし。
なのに、しっかりとレシートまでもらうあたくし。
タクシーを降りて小雨の振る中”猛ダッシュ!”。
上映は14:40分で、最初に他の映画の宣伝とかもあるので
多少、余裕はあるのですが、なんせ、あたくし映画を観る時は
一番後ろの真ん中辺りと相場が決まっておりまして、
それだけに、あたくしは我を忘れて走り続けました。
走りながら考えた事は「クソッ!なんで家を出る前に余裕で
そーめんを2束も食べたんだ!1束にしとけば!」(何か違いますか?)
次に考えたのは「クソッ!先日買ったばかりのグレーのパーカーに
きっと”つっぱね”が跳ね返っているんだろうなー!絶対に!!」と。
「ハァハァー、すいません。大人一枚。」と
どう見ても子供には見えないあたくしですが、そんなこたぁ、この際
どうでも良い事で、頭の中は『一番後ろの真ん中』とこれしか
ないのでありました・・・・・。
「あっ!しまった!!」
やはり、一番後ろの席にいました、中年のカップルが一組。
6人掛けの右側から2番目と3番目という何とも中途半端な席に。
6人掛けなので、あたくしが左側の3番目に座れば”真ん中”
なのですが、あとから来てわざわざ”密着”もないよな~。と思い、
柄にもなく”仏心”なんかを出し、泣く泣く左側から2番目
に座ったのです。
「あ~あ、タクシー代は掛かるは、ありえないくらい信号に引っかかるは
つっぱねは跳ねるわ、席はずれてるは。」と踏んだり蹴ったりです。
「もうーっ!!!!!」と叫びたい気持ちを必死に抑えました。
でも、やっぱり3番目に座りたい!どうしても真ん中に座りたい!!
「よし!一度トイレに行くふりをして、帰ってきた時に思い切って3番目に
座ろう!」と思い戻ってみると、
「えっー!すでに3番目の席にも荷物をおいちゃったの!?どうして!?」
人の気持ちを踏みにじるとは、なんて非常識なんでしょうか!
(って、勝手なことを思うあたくし)
仕方がないので、大人しく2番目の席へ。
それでも諦めきれずに、あたくしなりに思案をしていると、
「ん!?待てよ?たった1席分と言う事は?」
あたくし、名案が浮かびました!
「下半身をそのままに、そして上半身を3番目の席へ。」
(インドの人が胸に手を合わせて、首と体を左右逆にするような感じ)
これは凄い!我ながら大成功です!バッチリとほぼ真ん中。
しかも映画の内容が、これまたもの凄く面白かった!!
今年度ベスト2に入ります!!(なんで2?)
えっ!?何の映画かって? これは失礼しました。
「パイレーツ・ロック」と言う、イギリス映画で1960年代の
政府から睨まれながらも、海賊ラジオでロックを流す
いかした”野郎達”の「ヒューマン・コメディー」映画です。
音楽もファツションも”60’S”が満載なので40代以上の人達には
必見の映画ですよ。(整さんや西やんは泣けてくるよ)
あたくし、もう少し”ストーリー”なんかを書きたいのですが、
100%ネタバレになってしまいますので、直接映画館に
観に行くことをおすすめします!
取り合えずこれを見れば、観たくなりますよ!
http://eiga.com/movie/54705/special
27日までスガイさんで上映していますので、是非観に行ってください!!
内容が薄いのを宣伝ばかりでカバーする、二流のハリウッド映画なんか
よりも、とーってもお薦めです!!(途中で席を立ってもお金は戻しませんよ)
監督はあの「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス氏で、
キャストにも「ラブ・アクチュアリー」で名演技を見せた”ビル・ナイ”氏も
出演しています!(老年のロックシンガー役)
市電に乗り遅れ、タクシー代は掛かり、つっぱねは跳ね、
席は少しズレてしまい、憂鬱な気分でしたが、良い映画を観たお蔭で
全てが帳消しになり、しかも幸せな気持ちになりました・・・・・。
皆さん「映画って、本当に良いものですね。」
それでは、さよなら、さよなら、さよなら。。。。。
また観て来ようかな。