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まずは一歩を踏み出さねば。

昨日、「幌見峠(ほろみとうげ)の展望台へ行き、
夕陽に包まれた札幌の街並みを見に行こう!」と、
寝る前に決めていたので”有言実行”に移しました。

ご存知のない方の為に「幌見峠」とは、円山公園をずーっと上に行き
円山西町地区をまだ上へ行き、藻岩山(もいわさんろく)通りを
旭日山公園方面へ行かずに、まっすぐに山のほうへ行きます。

その「幌見峠」を越えると「盤珪(ばんけい)地区」へ出る「峠」です。
あたくし、車を持っていたときによくここから見下ろす光景が好きで
特に、日曜日の朝方か夕方に来ていました。

車では行っていましたが、今はないので”徒歩”で挑戦です。

14:35分出発。(かる~く二日酔い)
多分、遅くても1時間半以内で行けるはずです。
で、まるで近所のコンビニでも行くような軽装備でした。

一応「峠」を越えるのですが、所持品は小銭入れと
土曜日に”いくみ”に「お金持ちが持っているようですね」と、ぜんぜんそんな
ことはないけど、革製のマネークリップと携帯と万歩計の4点。

しかも、Tシャツにジーンズ。

よく、北海道神宮までは歩くのでそこまでは何となく想像が付きますが、
なんせ、歩いてそれ以上は行ったことはないのでどうなることか。

しかし、どうしても「夕陽にうつる街並みが見たかった。」のです。
藻岩山麓通りから徐々に坂道がきつくなってきて、すでに「帰ろうっかな?」と、
情けない考えが・・・・・

札幌西円山病院へ通ずる坂道を歩いている時には
「なんで、俺ここにいるの?」という感情もチラホラ・・・・・

で、ようやく「幌見峠」の入り口へ↓
ファイル 636-1.jpg
病院の横の日陰で5分ほど小休止してから、「いざ!展望台へ!!」

車で来たときも急な坂道とカーブがあり、大変だな~と思っていた
その「峠」を43歳になる男が一人上っています。(Tシャツとジーンズで)

カーブは激しく、しかも、こんな所を徒歩で歩く奴なんかいるわけもなく
行き交う車の運転手は「お前、大丈夫か?」と言いたげな目を
あたくしに向けていきます。

大体、助手席に乗っている女性はニヤケながら振り向いていて、
運転手はバックミラーで”チラッ”と見ていきます・・・・・。

恥ずかしい・・・・・。

「おう!ヘビだ!!」と、最近はあまり生で見る機会がなく一瞬ビックリして
「珍しいな~」と。しかし、冷静に考えるとこんな山の中にヘビがいるのが
普通で、逆にそんなところを歩いているあたくしの方が充分珍しい。。。。。

気を取り直して、坂道を上ろうとしましたが、やはり気になり
後ろを振り返ると「カラスにシッポを加えられて、引きずられて行きました」
(自然界は厳しいのです)

とうとう、着きました山頂へ。
ファイル 636-2.jpg
入場料の300円をセルフBOXへ入れて、念願の景色です。

どれどれ時刻は15:50分、途中休憩を5分ほど入れたので
1時間10分で歩いた歩数は↓
ファイル 636-3.jpg

う~ん、やはり素晴らしい。
ファイル 636-4.jpg

これが見たくて来ました。

もう少ししたら、ここがラベンダー一色になり「熊んバチ」が蜜を吸いに来ます。
ファイル 636-5.jpg
一時間ほど居たでしょうか?
途中、車でカップルとかが居ましたが、
あたくしを管理人か何かに間違えていましたけど、何か?

「よし、そろそろ帰ろうかな。」と思い、ここである事実に気付きました。
「行きがあるということは、当然帰りもある」と言うことに。
と言うことは、来た道を”トホ”で帰らなければいけないと・・・・・。

それこそ「トホホ」です。

仕方がないと決意するまでに、10分ほどかけ「いざ、下界へ!」

しかし、来る時には坂道を上って来たということは、当然帰り道は
下り道で、「あれ?楽チン0じゃん」と鼻歌交じりまでは良かったのですが、
下りは下りで、しかも上りがキツイ分、意外と力が入るのです。

しかも、ここで意外な伏兵が潜んでおりました、
下りは振動が下っ腹に響くのです。しかも、天気が良いだけではなく
二日酔いも手伝って、ペットボトルを500×2本。

当然、おしっこがしたくなり、山道なので直ぐにでも出来そうですが
これが結構車が行き交いそう簡単な話しではなく、とうとう我慢できなく
なったあたくしのとった行動はといいますと、

「野鳥観察家になりすます。」と言う、自分でも「天才なんじゃないのかな?」
と思うくらいの「グット・アイディア」でした。

で、少し道幅の広くなっているところへ体をめいいっぱい近づけて、
顔は顔でめいいっぱい上に上げて、木陰を右へ左へ見渡すようにしながら
いかにも”野鳥を観察してますよ”と、

あたくしのおしっこは自然へと帰っていくのでした。。。。。

用を足し、爽快な足取りで下界へ。
すると、白の軽トラがとまり、優しそうなおじさんが「どこまで行くの?」
「下です。」 「いいのかい?」 「はい、歩きます。どうもありがとうございます!」
と、まさか自分がヒッチハイクに会うなんぞと、また一人で歩き続けていた分
そのように声を掛けてくれた気持ちが本当に嬉しくて、深々と一礼をしました。

帰りは下りということもありますが、一度見た景色が慣れたせいか、
あとどれくらいでどうなるのかが想像がつくので早かったです。人生と同じです。

あたくし、ここ最近色々と思うことがあり、「このままじゃダメだよな。」と。
しかし、いつもと同じ時間が過ぎて「何か、何でもいいから一歩を踏み出さねば。」

しかし、頭で考えていると「これは時間がないから、これはお金が掛かるから、
これはその内」と、そして時間がばかりが過ぎて行き、それに慣れてしまっている
自分自身が嫌で、

「なら、取りあえず形だけでもいいから、志とか夢とか目標とか、そうでなく
ただ、単にいつもと違う日常にするだけでも何か、何かに気付くかも。」と。

それで、車を持っているときによく来て、自分の気持ちと向き合っていた
ここの展望台から「ああ、あの辺りが店か。あの辺りがお客さんの働いている場所かな~。
みんな頑張ってるんだよな~」と。

そして「よ~し!俺もうじうじと悩んでなんかいないで、頑張るぞ!!」と
帰ってくるのです。

でも、良かった。
ただ二日酔いで部屋で寝ていなくて、こうして外へ出て何かいつもと、今までと
違う体験をすることが、今のあたくしには必要なのかもしれません。

まぁ、お陰で足が火照って中々寝付けなかったけど。。。。。
(今は、両足の外側の付け根が痛い)

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