(シンジ)「マーちゃん、俺たち、もう終わっちまったのかな」
(マサル)「バカやろう、まだ始まってもいねぇよ」
これは”北野武(ビートたけし)”監督の「キッズ・リターン」という
映画の最後の方のセリフです。
あたくしこのセリフが好きです。
いつも周囲からは厄介払いされていた、悪がきの落ちこぼれ高校生二人の物語で、
そのうち、二人はそれぞれの才能を見つけて頂点を目指していきますが・・・・・。
マサルはヤクザ(チンピラ)の道へ、
シンジはボクサーへと。
しかし、マサルは調子に乗りすぎて”兄貴分”の罠にはめられ、
一方のシンジもジムの古株に堕落に引きずりこまれてしまい、
才能を潰されてしまう。
それで、一度は別々の道で頂点を目指したはずだけど、
そんなに”甘くはなく”、また以前のように地元の落ちこぼれに戻った二人が
自転車に二人乗りしながら言った言葉が冒頭の、
(シンジ)「マーちゃん、俺たち、もう終わっちまったのかな」
(マサル)「バカやろう、まだ始まってもいねぇよ」
と言う言葉です。
そういえば、よく若くてそしてそれほどの経験もないのに、
「もう何十年も生きて、それなりの人生経験して来たんだぞ」的な
ことを言う、真っ青な青二才が能書きをのたまいますが、
そのようなのを聞くと「あ〜あ、しょうがねーな。」と辟易(へきえき)とします。
それこそ、「お前、まだな〜んにも始まっちゃいねーし、やっちゃいねーんだYO!」と。
「ちょっとくらい学生の時に”ワル”をかじったからと言って、
人生を知ったようなこと言うんじゃねーつーNO!」って感じ。
まぁ、お説教はこの辺にしておいて、
あたくし的にも、上手くいかない時とかにもこの言葉を思い出し、
「まだ始まってもいねーじゃん。」と、幼気(いたいけ)な自分自身を
励ましてみたりするのです。。。。。
もし、今何かの壁にぶつかっていたり、上手くいかなかったりしている人が
いたのなら、この言葉を思い出してみて欲しいです。
「バカやろう、まだ始まってもいねぇよ。」とね。。。。。