昨日、午後5:30頃に尚吾から電話があり、「これからの
”欽ちゃん”のことで話したいので、少し時間をとって欲しい」とのこと。
確かに、前日は尚吾の嫁の”祥子”と飲んで二日酔いが
まだ回復しきっていなかったのですが、まったく断る理由はないので
行くことに。(しかも、同じ店で同じ席)
きっと、尚吾もあたくしに連絡をするには勇気がいたでしょうね。
でも連絡をしてきた。非常に尚吾の本気さを感じたし、尚吾に
とっても欽ちゃんにとってもこれは非常に「上手いやり方」です。
それは、社長を巻き込んだからです。(笑)
相手の”懐”に飛び込むことは”勇気”のいることですが、飛び込んでしまえば、
こっちのもんです。
あたくし思うに、いかに上司を使いこなせるか?は非常に
大切な要素だと思うのです。
ただ、その際に気をつけなくてはいけないのは、単に「教えてもらう」
ことを前提ではまったく意味がなく、成長のかけらもなく、しかも、
上司からは「なんだこいつ、調子が良くてずる賢い奴だな」で終わって
しまうからです。
やはり、その前に自分なりに考えて(出来れば行動する)、
それに対して「自分はこう思いますが、何か気になるところはないでしょうか?」
と来れば、それに対して何らかのアドバイスが出来るものです。
人間、基本的に誰かに頼られるとか、必要とされるのは
俄然(がぜん)張り切るものですからね。(お金と家庭のトラブル以外は)
いつも上手くいかない人の特徴で、話し合うにもいつも同じレベルの
人か、後輩と話している人はあまり上手く行かないものです。
やはり、面倒でも、言いにくくても、上司やそれなりの経験や
成果を上げている人に相談した方がいい。
確かに、口うるさいことや厳しい意見を言われるけど、
傷の舐めあいで「あいつも俺と同じか〜」と安心しているのと、
自分から相談をしに行くのとでは、その後成果が”雲泥の差”となって
現れるのです。
少し話しはそれますが、あたくし中学の時に”剣道”をしていました。
で、一度定年を間じかに控えた”村上直定(あだ名は、ぐじゅ)”先生
と言う、剣道部の顧問と稽古をしました。
ちょうど、2年生から3年生にあがる頃で、一応”部長”だったので、
同級生か、後輩とばかり平凡な稽古をしていた時で、
いきなり”村上先生”から「加藤、一丁やるか!」と声を掛けられて
戸惑いながらやることに。
甘く見ていました、あたくし。
確かに定年間じかですが、考えてみるとあたくしは14歳です。
それはもう、バンバンつばぜり合いで吹っ飛ばされるし、
”村上先生”がメンを打って踏み込んで来ても、その勢いと迫力で
まったく歯が立たない。
あたくし”悔し涙”を流しながら稽古をしました。
で、終わると防具の面を取った”村上先生”も汗をビッショリとかいて、
天井を見上げて「ハァ〜」と息を吐きました。
それが、定年を控えた村上先生の最後の稽古でした。
1年生の時も辛かったですが、いえ、辛いだけでしたが、
また、その辛さとは違う何ともいえない、自分の身になる成長に繋がる
稽古でした。
それからは、不思議なことに”村上先生”との稽古以後は
今までライバルだった人と稽古をしても、勝てるようになったのです。
その時に思いました、練習や稽古は自分より下や同じレベルの
人とするよりも、辛くても挫けそうになっても”強い人”とやらないと
絶対に自分も強くならないと。
「下や同じレベルと100回やるより、強い人と1回やれ!」です。
なので、仕事でも同じですよね。
似た者同士で話しあうよりも、やはり経験のある人や
厳しいけど、仕事の出来る人と交わった方がいいのです。
(しかも、自分から)
知っているかと思いますが、剣道では自分の竹刀が相手に触れていると、
相手が技を仕掛けてきても”一本”にはなりません。
「間合いをとってないから、有効打にならないからです」
パンチもおっかながって、下がってばかりいては相手のちょうど良い打ち易い間合いになり、
バンバン面白いように決められますが、これも相手の腕や足が伸びきらない
間合いに飛び込めば、ほとんど効きません。(ショートアッパーと頭突きは別ですけどね)
なので、迷ったり、悩んだら、その相手、もしくは問題に飛び込めばいいんです。
自分から行くので、それなりに”覚悟”も出来ているから、例え、上手く行かなくても
そんなに落ち込まないもんですから。
23,4歳の頃”村上先生”は亡くなりました。
しばらくしてから聞いたので、早く聞いていれば会いに行きたかったな〜。。。。。