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彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず。(2)

今日は「彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず」のパート2と
言うことで、中国へ行った企業の方たちや外交といったことで、
日中の間にはこれほどの考え方や認識の違いがあり、それらを
踏まえて”隣人”と付き合わないと、「正直者はバカを見る」から
抜け出せないのですよ。というお話です。

パート1でも書きましたが、彼ら中国の方たちは先の約束なんて
どうでもいいのです。それよりも目先の現金です。

例えばこのような話もあります。
小澤さんの中国人スタッフに書類作成を頼み提出期限を
伝え、必ずその日までに仕上げることを命じたところ、相手は中国人と言うことで
小澤さんは数日ごとに「仕事はどう?ちゃんと進んでいる?」と声を掛けると
「大丈夫です。ちゃんと予定通りやっています」と力強く答えるので、そう言われる
からには信用しないわけにはいきません。

しかも、そのスタッフは余裕の表情で残業もせず、夕方になると帰宅します。
その姿に一抹の不安をおぼえながらも「いざとなったら、残業をしてでも
仕上げるだろう」と思っていました。

で、締め切りの前日に「どう?もうすぐできる?」と聞くと「いえ、まだです」と。
「え?締め切りは明日よ。明後日には取引先に見せないといけないのに、
どうするの?」と言うと「わかっています。けれども、あと少し時間があれば、
すばらしいものができます。もう少し時間を下さい。」

「そんなこと無理にきまっているでしょう。明日までに仕上げて!」
「いや、そう言われても、明日までは無理です」
「じゃあ、残業して、仕上げてちょうだい」
「それは無理です。予定がありますから、残業はできません」と。。。。。

結局、こんな話の堂々巡りで変わりに小澤さんが徹夜で仕上げるハメに
なったというのです。(ハァ〜)

あたくしにも似たような経験がありますが、その時は「0さん、残業分現金で支払う
から、やってもらえる?」と言った所、「わかったよ、部長。それじゃあ、先に下さい。」と・・・・・。

あたくしが北京に言った時の通訳さんは、途中で「今日はもう帰ります。」と
急に時計を見ながら言い出し、「えっ!?どうして?」と聞くと、

「これから私の家で”マージャン”をやることになっていますから。」と。

おいおい、「なっていますから」ってか!?
しかも、その約束も30分位前に掛かってきた電話で急遽決まったくせに。。。。。

こんな話もあります。小澤さんが重慶に行った時にある国有企業の
工場の門の前にものすごい人だかりができていて、「あれは何ですか?」
と聞くと、「終業時間の午後5時に帰る為に今から並んでいるんです」とのこと。
時計を見るとまだ午後3時半・・・・・。

彼らは物凄くプライドの高い人たちで、決して自分から折れることも
日本人的な「損して得を取れ」なんてまったくないのです。

著書で小澤さんも色々と中国人のエピソードを語っておりますが、
小澤さん自身は旦那さんが中国人でもあり、色々な中国の方たちと付き合う中で
「中国人ほど面白い人たちはいない!」と言っております。

ただ、当たり前ですが人種も教育も育った環境も違うので、
物事に対する考え方は当然違ってきます。「中国人には”ギブ&テイク”は
通用しない。ギブ100回の内テイクは1回あればいいと。」

なので、あたくしは最近の諸事情でも中国人が云々よりも
あたくしたち日本人が企業、民間、政治家・官僚を含めてその辺を
理解(できないけど)して付き合うべきなんだと思うのです。

そういえば、このような記事を目にしました。
”北海道観光インバウンド特区”
何でも、北海道観光推進機構なるもが「中国人観光客に中国の
免許でも車の運転を許可する」と。

大丈夫なのか?ホントに。
このような話があるのですが、カナダ在住の日本人が赤信号を無視して
来た中国人の車に突っ込まれて、幸い破損で済みましたが、

で、日本人の男性が「怪我はなかったですか?」と冷静におもいやった
ところ、「なんでぶつかったんだ!?」と逆切れされ、「信号は赤だったじゃ
ないか」と反論をすると「青だった」と言い張り、「自分は100%悪くない」と
物凄い剣幕で言い張ったけど、一部始終を目撃していた人たちが
「あなたに非はない。証人になってあげるから」と言われ助かったと、
それがないと、堂々巡りになっていたとも。。。。。

どうして今この時期なんでしょうかね?
さっぱりわかりません。しかも、中国は車の免許を賄賂でも
買えると聞きました。「道路事情が似ているから」と機構側は言っていますが、
この人たちは実際に中国へ行って自分で運転したことはあるのでしょうか?

あたくしは今回の提案には断固反対です。
単に中国人観光客が欲しいばかりに取り返しのつかないことになるのが
目に見えているからです。少なくとも相手の歴史や思考やお国柄などを
踏まえて対応しないと、本当に危ない案件です。

いいですか?もう一度書きますが、中国人だけではなく諸外国でも
競合店でもそうですが、”孫子”のこの言葉は非常に重要ですよね。
中国以外の国でも皆同じですよ。

「彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず」。

いい加減に「お人好しでは、生き残れない」んですよね。。。。。

参考文献 「爆笑!エリート中国人」
参考文献 「中国人の世界乗っ取り計画」

彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず。

つい先日、ある人からこのようなことを言われました。
「社長って、中国人が嫌いなんですか?」と。

まず最初に言っておきますが、あたくしは中国の人を
好き嫌いとかで判断したことはありません。ただ、「面白い人達だな」
とは思いますが。

以前にこの”トップギア!!”でも書いていますが、アルバイトで
留学生の人を何人も一緒に働いているし、実際に中国へ行って
生中国人とも接してきて、いつも思うのは「面白い人たちだな〜」と
いうこと。

それは別に中国人の人たちが”ジャッキー・チェン”や”ミスター・ブー”に
出てくるコメディアンの人たちが多いという意味ではなく、単にお国柄と
いいますか、考え方とそれに基づく行動があたくし的には、時には
まったく理解不能でもあり、また時には非常に合理的でもありと
いった観点からなのです。

もちろん中国人側から見たら日本人だって充分”ヘンテコ”な所が
あり過ぎるとも思いますよ。

ただね、よく日本の企業が中国へ行って「酷い目に会って、方々の体で
帰ってきた」とか、今回の”尖閣諸島”の問題でも「なんて、ひどい国なんだ!」と
怒りますが、実は企業も文句を言う人たちも「中国という国を知らなさ過ぎる」
あるいは「勉強していない」という相手を知らないからこのような事が簡単に
起こってしまうんですね。

表題にもある「彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず。」という
これは今から2千四、五百年前に中国で呉という国に「孫武(そんぶ)」
とういう軍師がおりました。

彼こそが戦略・戦術、勝負の哲理を体系化して現在まで世界中の
戦略家や兵法家などの師でもある”孫子(そんし)”といわれる人なのです。

その天才軍師でもある”孫子”の国が中国なのです。

そして、我々はただ「尖閣は日本の固有の領土である」とか「友愛の海」
などとふざけたことを言っていたり、
又はビジネスにおいては「中国人は信用できない。」と、
情けないことを言っていては200%中国の思うままになるのです。

だいたいにおいてほとんど世界中に”華僑が進出して逞しく商売をしております”
彼らは着の身着のままでまったく知らない、言葉も通じない国へ行き、
下働きから始まり、そしてある程度余裕が出来たら一族郎党を呼び、
やがては同じ中国人相手に商売を始めたり、相手国の人たちの技術を
自分のものにして生きていくのです。

本当にまったく逞しい人たちなのです。
そしてそこには”中華街”をつくり自分達のコミュニティーを作っています。

前にもチラッと書きましたけど、あたくし初めてアメリカへ行った時に
一番「外国に来たんだな〜」と感じたのは”中華街”へ行って日本語はもちろん
片言の英単語も通じなかった時ですもん。(あたくしの発音に問題があったのか?)

彼らは「先の約束よりも目先の現金」なのです。
「騙されるお前が悪い。今度はお前が誰かを騙せばいい。」というお国柄なのです。

あっ、これも別に悪口ではないのですよ。単にこのような教育をされてきて、
そのような環境で育ってきた(歴史的に?)彼らはまったく悪びれてはいないのです。

そこで「日本じゃそんなことは通用しないぞ!」と怒っても
「お前、なにをそんなに怒ってんだ?そのうち時間があれば話を聞いてやるよ。」
と、言われるのがオチです。

あたくしたち日本人から見たら「マジでーッ!」とか
「おいおい、それはいかんだろ!?」的な話が日常茶飯事なのです。

例えばこんな話を目にしました。
ある商社で働いているAさんが、中国に出張することになり一ヶ月前から
アポイント入れていました。

で、当日その会社へ行き「日本から来たAですが、Bさんいらっしゃいますか?
「Bさん?今日はいません。」
「えっ、今日、お約束しているはずですが・・・・・」
「そうですか。でも、明日じゃないと戻りません。」
「そ、そんな、約束は今日ですよ。明日は日本に戻らないといけないんです。
とにかく連絡してください!」
「そう言われても、遠くに行っているので、無理です。」
「えー!?どうしよう困った!」(爆笑!エリート中国人より。)

これが日本なら、ほとんどありえないことですが、中国では当たり前のこと。
この爆笑!エリート中国人を書いた小澤裕美さん曰く「Aさんは、中国担当に
なってまだ日も浅く、中国人の気質をしらなかった」と。

で、「はっきり言って、中国人とアポイントを取るなら、一週間先が限度です。
せっかちな中国人に一ヶ月先のことを約束をしろ。という方が無理な話」
だとも。

面談の約束をしていても、他にメリットのある商談があれば、そっちを
優先するだってあるのです。そんなことにいちいち目くじらを立てて怒っても
始まらなく、ドタキャンされずに会えたら、ラッキー!」位に考えた方がいいとも。

他にもありますが、今日はこの辺りしてこの話はパート2へ続きます。。。。。

参考文献 「爆笑!エリート中国人」より

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