先日、懐かしい女性からメールが届きました。
かれこれ約10年ぶりくらいです。
その人はアメリカへ渡り、その後アメリカ人と結婚したと
聞いていました。
約10年も経っていたので当然のごとくアドレスからは削除
していたので、最初は分かりませんし急にメールが来るとは
思わなかったのですが、別に驚きはしませんでした。
「久しぶりだな!」
「10年ぶりだからね~。」
「もう10年か!?何なんだこの時間感覚は!!」
「寝てた?」
「いや、本を読んでいた。」
「エロ本?」
「アホか!」
色々とあったみたいで、今は名古屋にいるとのこと。
しばしメールでのやりとりをしました。
彼女と出会ったのは約12年前。
あたくしが32歳で彼女は26歳でした。
「そう言えば結婚したんでしょ?」
「うん、でも別れちゃった。」
「そっか。子供は?」
「いない。」
よく飲みに行ったり、映画とかに行っておりましたけど、
彼女とは”プラトニック”な関係でそれ以上でもそれ以下でもなく、
なんとなく気が合ったのもあるし、それぞれ彼女・彼氏がいた時期も
あるので、単に異性の友人という感じでした。
プラトニックラブを改めて辞書で調べると、
「肉体的な欲望を離れた純粋に精神的な恋愛。」と辞書にあるように
そうは意識していなかったけど、でもなんとなく「意識をしようと思えば出来た」
関係と言えばいいのでしょうか、お互いに。。。。。
「札幌へは来ないの?」
「行って何かいいことでもある?」
「どうかな~。」
「でしょう。なら行かない。」
電話に切り替えればいいものを、しかも約10年ぶりなのに大の大人の
男女が深夜に永遠とメールのやりとり・・・・・。
でも、なぜか電話をする気になれなかったんです。
きっと、向うも同じ思いだったんだと思います。
「やっぱり、いいことがあるような気がするから札幌へ来れば?」
「なに!なに!いいことって!!」
「懐かしい話とか、飲み行くとか、久々に北海道の味覚を味わうとか。」
「やっぱり、そういう感じね・・・・・。」
面白いものですね、会って話している訳でもなく、電話で話している訳で
もないのに文字でも何となくその時の感情が伝わるもので、なんだか
10年前もそうだし、今も何となく曖昧にしてきた気まずさが一気に
来たというか・・・・・。
「いや!やっぱり良いことがある!うん、ある!」
「プッ、ありがとう!でも、来週からアメリカへ帰るの。」
「あら!?今度はいつ帰って来るの?」
「未定だよ~ん・・・・・。」
「だよ~ん・・・・・。」ってか。。。。。
メールが終わってから、
「やっぱり電話にすれば良かったのか・・・・・?」と思いましたが、
これがまた、男のずるさなのか?女のしたたかさなのか?
色々な思いでした。
いや、今回は男のずるさです・・・・・。
憧れていたんです。
ずーっと、一緒にいる時も憧れていました。