その昔、あたくしがOPERAというカラオケパブの
店長だった頃に、お客さんから内装デザイナーを紹介
されました。
特にデザインするところもなかったのですが、
まぁ、お客さんの紹介と言うことで「取り合えず会うだけでも」
と思い会うことに。
午後3時頃に店で待っていると、お客さんと
自称内装デザイナーさんが現れました。
なぜ?あたくしが自称と付けたかと言うと、薄くらい店内に
入ってきても、「顔面にひっついてんじゃないの?」と思うくらいの
”タレサン(西部警察の渡哲也が掛けているやつ)”をしっかりと
掛けて、黒のレザージャケットにレザーパンツで登場したからです。
「うん!?これって”世良正則”のマネ?」しかも、髪型も
そのまんまですし。
まだ、若くそんなに人生経験のないあたくしにでも、
「こいつは胡散臭い」とわかっちゃいました。
「店長、こちらが言っていたデザイナーです。」
「あっ、どうも加藤です。」
するとその人なんて言ったと思います!?
「あっ、どうも”せら”です。」と、少しかすれた声で言うのです。
で、出された名刺を見てまたビックリ!
そこには”世羅”と書かれていました!!
世良正則さんの”世良”ではなく、微妙に違う”世羅”と。
世良→世羅・・・・・?
しかも、真っ赤な名刺に黒の字で”世羅00”と・・・・・。
あ〜、やっちゃった?と心の中で叫び。がしかし、その後にあたくしに
悲劇が襲ってきました。
それはまるで、葬式の時にお経をあげているお坊さんの声が
思いっきりうわずってしった時のように。
またあるいは、トイレから出てきた人のズボンからトイレットペーパー
が出ている光景を見て、吹き出す笑いを死ぬ物狂いで抑えて
いるような感じです。
違う意味で地獄の苦しみでした。(喜劇か?)
で、その自称デザイナーの”世羅”さんはひとどおり店内の様子を
見て(タレサンで)、「分かりました。」と言って帰って行きました。
(えーっ!何もないのか〜!!)
その後、何の音沙汰もなく今に至っておりますけどね。。。。。
って言うか、その”世羅”さんを紹介してくれたお客さんは
何とも思わなかったんだろうか・・・・・?
最近、気に入っているCMがあります。
それは”龍角散”の「のどすっきりガム」シリーズのCMです。
こんど注意して見てみてください。。。。。