昨日は”勤労感謝の日”と言うことで、改めて「働く(働ける?)」ことに
対して、「何だかんだとありますが改めて仕事の出来る”喜び”を感じ入って
もいいのでは?」というお話を書きました。
昨年の6月21日に”てまひま”で働いていた料理長の”マッキー”が
自宅で倒れて”ドクターヘリ”で運ばれて、手術→入院をしたのです。
「脳内出血」でした。
幸い手術は成功しましたが、本人は右半身に障害を残してしまいました。
入院とリハビリは約5ヶ月、しかし、言語はどうにか良くなり、杖をつきながらも
歩けるようにもなりましたが、環境を変えるために千葉へ行きました。
先日、”マッキー”から連絡があり札幌へ帰ってきたとのこと。
それからまた連絡があり「話を聞いて欲しい」と。
”マッキー”の話というのは、「利き手でもある右手が不自由になったので、
当初はそれでも何か出来る資格を取って仕事をして行こうと思いましたが、
やはり自分は料理しか出来ないし、料理をしたいので”スープカレー屋”を
やろうと思うのです。つきましては、今後お店をオープンするにあたり色々と
協力をして欲しい」とのこと。
それを聞いて異論があろうはずはありません。
即「わかった!良かった!やろう!!」となりました。
で、先日、元気な時から将来は何かの役に立つだろうと持っていた”マッキー”
はスープカレーのレシピを持っているとのことなので、いつでも”てまひま”を自由に
使っていいので、試作をやろうとなり、第一回目の試作をしました。
悩んでいます。
久しぶりの”てまひま”の調理場にて。
完成。
皆で試食。
正直言って、味はまだまだ商売をやるレベルではなく普通ですし、
これだけ”スープカレー屋”さんがあるので、普通では先が見えてしまいます。
来年の雪解けを目指してなので、何度も何度も納得のいくまで試作を
して完璧な状態でお店をオープンさせなくて行けませんからね。
確かに”マッキー”は今は自分で食材を切ることも、重い調理道具を持つことも
出来ませんし、現在は杖無しで歩いていますがスムーズには程遠いです。
例え店が無事オープン出来ても、上手く行くかなんて分からない。
普通の人でも難しいのに、ましてや体に障害のある身で体力的にも精神的にも
不安なことは沢山あります。
しかし、それでも”マッキー”が自分で決めてそれを打ち明けるまでに
”マッキー”自身が沢山悩み迷い、それで最終的には勇気を出して
決断をしたのですから、後はやるだけです。
その代り、あたくしどもも中途半端に同情や格好付けで協力はできないし、
また、この先様々な困難が待ち受けていると思いますし現実はテレビや映画の
ように甘くない。
でも一旦「やる!」と”マッキー”が覚悟を決めて、それを「やろう!!」とあたくし
どもも決めたのですから、これ以上できない理由を考えないでしっかりとやって行こうと。
そう思うと五体満足であるのに、仕事に対してグタグタと愚痴や文句を言って
いたり、「評価が」とか「自分の好きな仕事ではない」あるいは「やったことのない
仕事を押し付けられて自信が・・・・・」などと言っている人たちを見ると、
「あなたはそんなことを言えるだけでも、本当は幸せな人なんですよ。」と言いたい。
別に”障害”のある人と比べてどうのとか、不満を言うなと言っているのでありません。
ただ、何だかんだと言いながら「明日も働けて給料がもらえる会社があるんですよね?」
「あなたは普通に生活が出来るレベルの肉体をお持ちですよね?」
そんな当たり前のことでも、家族がいて明日から仕事がなく生活の心配を
しなければならない人や、仕事をしたくても満足に体が動かない人から見ると
「少しばかり、贅沢ではないですか?」と言いたくもなります。
精神的に悩んでいる人や、もしくは会社や職場環境で悩んでいる人がいるのなら、
障害とも闘いながら、そしてそれ以上に将来の不安とも闘いながらも、自分の現状と
環境を受け入れて頑張っている”マッキー”を見てやってください。
「何かを感じてもらえれば」と思うのですけどね・・・・・。
さぁ、無事雪解け頃にオープンできれば良いのですが。
いえ、途中で無になるかもしれませんが、これは”マッキー”だけのことではなく
ある意味において、あたくし含め”丸か”にとっても大いに意味のあることなので
必ずやり遂げなければならないのです。。。。。