3月15日発売の「O.tone」(オトン)という雑誌に
”欽ちゃん本店”が掲載されました。
何でも今回は「煙のむこうに、ホルモン」という特集があり、
札幌市内・外、ホルモン焼、ホルモン(もつ、なんこ)鍋等
といった感じです。
前にも何度か書いていますが、”欽ちゃん”はあたくしの
地元”芦別”で小さい頃から家族で食べていた”ホルモン焼”を
食べてもらいたくて作りました。
実はお店を作る当初は迷いもしました。
それは、あたくしにとって”ホルモン”は特別な物で
様々な思いでが詰まっているから、安易に再現していいのだろうか?
たま〜に芦別に帰って食べるのが美味しくて楽しみなのに、
それを商売にしていいものだろうか?それと、やるからには中途半端
にはできないし、地元の人が食べたらなんて言うだろうか?
郷里(ふるさと)は地元にあって郷里なのであって、
札幌に引っ越して来たら、郷里でも何でもなくなるんじゃないか?
などと考え迷いました。
なので、正直今でも心の片隅にはそのような思いが無いと言えば
ウソになるのですが、しかしやるからには単なる味だけではなく、
そこで働く人間、来店されたお客さんが感じてもらえる遠い記憶の
”原風景”といった、全体的な雰囲気も大切にしていきたいと思うのです。
そんな思いの詰まった”欽ちゃん”をどうぞこれからもよろしくお願いします!
ちなみに「欽ちゃんという名前はどうして?」と聞かれるのですが、
単にある朝、テレビを観ていたら”萩本欽一”さんの特集をやっており、
「あっ、欽ちゃんだ。」と思わず口にした時に、「親しみやすくていい名前だな。」
と思い「ホルモン屋は”欽ちゃん”で行こう」と決めました。
なかには「お金が欠けるっていう字だよ、大丈夫?」なんて言われて、
少し不安になりもましたけどね・・・・・。(笑)
ホルモン姉弟。
そういえば”欽ちゃん支店”の近所に”ハットリ兄妹”というバーがあったっけ。。。。。
「小さい頃にオヤジに連れて行ってもらった炭鉱町のホルモン焼や
年を重ねるごとに、その時の味が忘れられなくて欽ちゃんを作りました。
正直、まだあの時に食べた味には至っていないのですが、
懐かしい記憶をたどるように試行錯誤を繰り返しながら
近づいて行こうと思います。
炭鉱(ヤマ)の人達が愛したホルモン焼をこれからも
どうぞよろしくお願いします。」
芦別市西芦別町東1条9丁目9号4舎
加藤勲次男 加藤孝司