そういえば今回の震災の陰に隠れてしまいましたが、
コント55号の二郎さんこと”坂上二郎”さんが亡くなりました。
コント55号は”欽ちゃん”の方がどちらかというとメインで
二郎さんは脇役的な感じを小さい時に持っていました。
(個人的な意見)
でも、今こうして懐かしのコント55号のVTRを観ると、
「あ〜、二郎さんあってのコント55号だったんだな〜」と
つくづく思いながら映像を観て笑ってしまいました。
お店もそうです。
例えば、お店には接客の上手い人もいれば、
口下手でコツコツと目だないけど店にとっては重要な
仕事をする人もいます。
そのように一見目だないけど、仕事をしてくれる人の
おかげで接客の得意な人は余計なことを考えず出来るのです。
商品もそうで、メイン料理ばかりだと飽きてしまうし、その前に
メニューを見ただけでお腹が一杯になってしまう。
やはり、取り合えずメニューがあり、脇役メニューがあり、
メイン料理があり、〆のメニューときて、別腹(デザート)メニュー
があって初めて全体的にバランスの取れたメニューとなるのです。
あたくしなんかは、ついつい派手なパフォーマンスや口上手な
人間、あるいは要領の良い人の意見に耳を傾けるきらいがあり、
普段地味にやっている人には「な〜んだよ、もっと明るい顔でも
しろよ、お通夜でもあったのか?」なんて、意地悪いことを言って
しまいます。(直せよ!)
しかしある時に、そのついつい波長が合う人が辞めたりした時に
フッと見ると、普段はお通夜人間が平気な顔をして淡々といつもの
仕事をこなしている事に「うわーっ、すげーな!」と思うのです。
そのような時に初めて「あ〜、最終的に信用できるのは一発やとか
パオフォーマンスの上手い奴ではなく、このように非常時でも動揺した
顔一つしないでいる人なんだな〜」と反省させられます。
なので、そのようなことを何十、何百回と繰り返しながら(まったく
学習能力なしかよ!)、今に至っているのでございます。
でも、ここ1、2年で新たなことを発見してしまいました。
それは、地味にコツコツとする人の中にも二通りがあるということ。
先ほども述べましたが、普段は地味でもお通夜でも、しっかりと
信念を持って動揺することなく仕事をするタイプと、
皆があたふたしているのに気づかないという単に”鈍感”な人です。
そのような輩に限って「店は大丈夫か?」と尋ねると、「ええ、まぁ、
僕はなんともないですよ。」などと返してきます。
お前じゃネーよ!店全体だっつーの!
やはり単にバランスといっても難しいですよね。。。。。