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百聞は一見(一味)にしかず。

諺に”百聞は一見にしかず”と言うのがあります。
「繰り返し他人の話を聞くよりも、実際に自分の目で
確かめた方がよく分かる。」という意味です。

本当にそう思います。
特に飲食店をしていると、ついつい待ちの営業になり
自分達のお店の良い悪いといった客観的な判断や、
向上心が妨げられることが多々ありますので・・・・・。

お店を作る時やメニューを作る時には、必ず参考に
する店舗があります。あたくしは「これはいい店だ!」とか
「この商品は凄い!」というようなのがあると、スタッフと
もう一度行くか、行かせるときがあります。

一番いいのは一緒に行くことです。
見る視点や感性を同じに出来るから。

以前、あたくしは東京の赤坂に物凄く美味しい”坦々麺”を
提供する中国レストランがあり、どうしてもその味をお店で
再現したいのですが、いかんせんあたくしは料理人ではないので
自分で同じように作ることは出来なく、説明してダメで、しかも
あまりにも大胆で今までの中国料理を作ってきた料理人には
イメージできない味で、何度試作をさせてもその味になりませんでした。

歯がゆく感じたあたくしは、「それなら!行こう!」ということで、
料理人3人とホールスタッフ3人とで、朝一番の飛行機で
その店のランチで”坦々麺”を食べて、17時からの営業に
間に合うようにとんぼ返りで行ったこともありました。

おかげ様で、その”坦々麺”を食べたスタッフは全員「美味しい!」
と言うことになり、「お店でもこのような商品を出したい!」と。

あとは今まであたくしが口で言っていた時と違い、実際に味わって
来ているので、何度か作るうちにほぼ同じような”坦々麺”が
出来ました。

まぁ、ここまでなら単なるコピーですが、そこに自店なりの味や
盛り付けに変えて行くんですがね。

”坦々麺”一杯食べに行くのに30万近く掛かりましたが、
その後の”坦々麺”の売上を見ると2ヶ月くらいで元を取れたし、
それ以上に「たった一品でも妥協はしないぞ!」という気構えが
出来て、他の料理を作る時でも総じてレベルが上がりましたことを
考えると、あの30万と寝不足でキツかったけど生きたお金の使い
方が出来たと。

やはり思うのですが、人も商品もそうですが「てま・ひま」を掛ける
ことと、そこには多少のお金を掛けることによって、良い物が出来る
のだと思います。

と言うわけで、本日これから”欽ちゃん”の商品の確認と更なる
向上を図りに、5人で芦別へ行ってきます。

今日は”経田チーフ”も一緒で、初芦別ホルモンです。

そうなんです、やはり”百聞は一見(一味)にしかり”ですからね。。。。。

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