大津のいじめ事件がクローズアップされたのを切っ掛けに
全国のあっちこちでもあぶり出されてきました。
被害に遭って亡くなられた生徒や、肉体的・精神的な
暴力を受けた生徒、未だにそのような忌まわしい状況下で
悩み苦しんでいる生徒と家族には本当に辛いですよね。
まず最初に言っておかなければならないことがあります。
あたくしも小学校の時にある女子をいじめた経験があります。
言葉の暴力だけではなく、実際にトイレに閉じ込めたり
掃除用の箒で突付いたりと、泣いていても構わずに苛めました。
記事について、書くか、書かないでいようか？迷いました。
あたくしは全国で起きている”いじめ問題”に関して今現在は非常に
憤りを感じますし、各関係機関等への批判的なことを書くからです。
と言うことは、偽善者ぶって関係者を批判する前にまずは今でも
”いじめ”という記事を見るたびに、昔”いじめた”人たちを思い出し
「お前のような奴が言える立場か！？」との思いが込み上げて来て
しまうからです。
小学生の時だけではなく、中学になっても違う女子には
「キモイ」とかと言ったり、一番気づきやすい時期にどれだけ彼女たち
を傷つけてしまったかと思うと、今こうして書いていても、卑劣な自分を
振り返り胸糞が悪くなって来ます。
実際に今気がつきましたが、PCのキーボードを打ちながら眉間に
シワを寄せて苦虫を噛み潰した顔になっています。
昨年、３０年ぶりに同窓会を行ないましたが、その時に来た
メンバーには当然その頃あたくしがいじめていた人は来ていません。
本当は連絡をして、もし来て貰えるのなら来てもらい、きちんと
謝りたいと思っていました。けれど、そのような人たちは一切連絡先
が分かりません。
３０年ぶりだと浮かれていたあたくし達とは違い、彼女達からすると
最も思い出したくない青春ですし、会いたくない人間かも知れません。
「いじめられた人は、ずっと重苦しくて、大人になっても語りたくない、
知られたくない青春時代の影を今でも引きずっているのかも知れない。」
と思うと、言葉にならないくらい後悔も反省もしています。
その上で、先生、学校や教育関係機関、警察、親、それに級友達が
「絶対に”いじめ”から目を背けない！」と勇気を振り絞り立ち向かい、
「世の中から”いじめ問題”はなくならない」などと諦めないで、また、
「被害者にも責任がある」などと馬鹿げた発言には絶対に耳を貸さないで、
「いじめは、一生その人を苦しませる犯罪だ！」として、地域・社会で
徹底的に取り組んで欲しいと思うのです。
残念ながら現実的に”いじめ”は無くならないと思います。（それは社会でも）
けれども、周囲の努力で必ず『解決』はするはずです。
学校では、先生が常に気をつけていれば必ず何らかの”シグナル”に
気がつくはずです。その為にも、先生はクラスの中心人物の生徒たち
数人と情報交換をするべきだし、あたくしのようなバカなガキは引っ叩き
クレームを言う親には”毅然”とした態度で臨めば、きっとクラスの生徒達も
「学校側（先生）」の”いじめ”などへの『本気の覚悟』が伝わり、
「”いじめ”は許されないことなんだ。」と常に意識するようになると思うのです。
親や親戚や知人に相談できる子は稀なんです。だからこそ、ある意味
子どものルールがある学校こそが”いじめ”を察知し、発見して解決に導いて
行くことが非常に重要になって来ます。
もちろん”いじめ”が判れば親や家族も全力で解決に行くようにするのは
当然ですが、それは”学校（先生）”の強力が絶対に不可欠です。
あと、目に見える暴力だけではなく”サイレントいじめ”＝無視。
（したことも、されたこともあります）
これも非常に子ども孤立させてしまいますし、引きこもりや非行の原因にも
なりかねません。
それも担任の先生ならば必ず気が付くはずです。
「面倒なので」と、見て見ぬフリをしないで「自分の人生を懸けて全力で
向き合って解決して行くべきです」。
先生はクラスの中心人物や”いじめ”をしている（だろう）生徒に
「いじめは、苛められている本人は一生傷を背負っていくけど、大人に
なれば”苛めた本人”も”苛めを見て見ぬフリをした周りも”後悔することに
なるんだぞ」と語らなければいけません。
”いじめ”は絶対に解決できる問題です。
大人たちが本気になって小さい事柄にも、いえ小さい事柄から全力で
ぶつかって行くことが肝心なのです。。。。。
追記 教職員組合は何をやっているんだろうか？単に自分達の権利と
イデオロギーにばかり主張していないで、こういった事こそに組織力を発揮
するべきなんじゃないんですかね。
本当は、規定のコースで先生になった人ばかりでなく、やはり企業やら
商売などを経験した人がなり、組織の矛盾やら理不尽さ、トップセールスマン
で人間関係を築けた人や、借金で傾きかけて商売を見事に盛り返した人、
また逆に借金取りに追い込まれて自殺まで考えた人、さんんざん数字至上主義
でやってきたけど、そこから違う世界に人生を見出した人といった社会や世の中の
経験値の高い人の方が、生徒の将来の為の人生論も交えて勉強できるのでは
ないかと思うのです。
先生達もある意味大変ですよね、一般的な仕事をしている人は転職で
経験を活かしたり、まったく違う世界に飛び込めますけども、先生は先生で
行くしかないですもんね、ほとんどは。
今日も３０年ぶりに同級生と会います。いつか、いじめた女子に会う機会を
作るようにしていけたら。と思います。
いじめた側の勝手な思いですね。。。。。
