最近、本気で上司と部下・後輩と接している人は少ないですね。
もっと言うと「愛の鞭」一発もあびせられない。(SMじゃないですよ)
「お前は力(暴力)で物事を解決するのか!」と言われますが、否定はしません。(あっさり)
時には必要だと思っていますから。(でも、気をつけます)
確かに手を上げれば良いわけでも解決するわけでもありません。むしろ逆効果になる
ことの方が多いですからね。(ってお前が言うな!って感じですけど)
がしかし、信じられませんが21世紀の時代には親にも兄弟にも先生にも、先輩や同級生にも
殴れらた(ビンタやげん骨も)ことがないので、大人をなめてかかっている”生命体”が
存在しています。(今度、特番で追跡してもらいたい)
それと小ずるくて「問題になるから(したくないから)、どうせ手を上げられないだろう」
と勘違いしている”生命体”もおります。(甘いです)
でも、特にあたくしが一番ダメなのですが感情で怒って手を上げるのは良くないです。
(わかってんじゃん、理屈は)
本当は言って聞かすのが良いのでしょうが、それでも時には抑えきれない感情を
形にするもの仕方がないと思うのです。
あたくし自分のことはさておき今まで上司が部下に手を上げたのを見て思わず
「ウルルン滞在記」になったことが2回ほどございます。
1つ目は、やまちゃんこと山田が”くら吉(きち)”オープンの時に思わず”細谷”を
裏に呼んで思いっきりビンタを張った時です。二人は”大東京”というお店で店長と
キッチンスタッフとして働いていて、業績も安定しててファンも多く評判の良い
店でしたが、当時の会社の事情で閉店することになりそれで新業態でもある
ラーメン”くら吉”へ異動することになったのですが、内心は物凄く悔しかったし残念
だったと思うのです。(大東京はあたくしが1990年5月23日に立ち上げた店なので
その気持ちは痛いほど分かりました)
けれどその気持ちを無理やり吹っ切る思いで寝る時間を惜しんで開店を向えました。
開店当日は予想以上にお客さんがいらして頂いたのは嬉しいのですが、それこそ
想定外でお店はてんてこ舞い。そんな中、日頃からテンパルとミスを連発してしまう
細谷が案の定・・・・・。で、あたくしが洗物をしている所へやまちゃんが細谷を連れてきて
「バチン!」と一発。初めて見ました、やまちゃんのそのような姿を。呆気にとられていると
そのままやまちゃんは物凄い勢いで細谷を叱っていましたが、いつの間にかその声は
涙声に変わって、細谷も泣いていました。二人とも今まで抑えていた感情が相まったんだと
思います。
「俺たちの帰る場所はないんだぞ!これからはこの店でやるしかないんだ!」と。
見ていたあたくしも非常に切なくなり上を向いて涙をこらえるのが必死でした。
二つ目は何と”細B”です!「んな、バカな!?」と思われた方も多いはずですが、
実は一度だけ目の当たりにしました。”細B”の店の素行の悪いスタッフが
引っ掻き回すだけ引っ掻き回して自分勝手に(しかも偉そうに)辞める挨拶をしに
事務所へ来た時に事件は起こりました。
あたくしもそのスタッフの自分勝手さを聞いておりましたし、”細B"が必死に
何とかしようと悪戦苦闘しているも知っていたので、恩を仇で返すようなマネには
この”カトちゃん”は「必ず天誅を下してやる!」とPCでネットサーフィンをしながら(オイッ!)
待ち構えていたらその素行の悪い自分勝手君が来ました。(あたくしではないですからね)
押っ取り刀で席を立とうとしたら、いきなり”細B”が立ち上がりバレー部で鍛えたスナップの
利いた手で「バシッ!ビタッ!」と「あら?あら?あららららら・・・・・?」と一瞬何が起こったのか?
けれどあの光景は単に怒りなんかではなく、物凄く切さを感じました。周りに居た
スタッフも同じ思いで事務所全体がやりきれない思いに包まれて、事務員の瀬口なんか
は”細B"の心の中のようにずーと泣いていました。(実際”細B”も半べそでしたし)
事態が収まってその自分勝手君もあたくしにやられることは充分想定内でしたが、
まさか”細B”から、しかもそれは怒りだけではなく何とも切なくやるせなさを感じた
「バシッ!ビタッ!」はかなりショックだったらしく、その姿を見てあたくしは自分勝手君に
「まぁ、頑張れよ」と訳のわかんない言葉を掛けるの精一杯でした。
”やまちゃん”にしても”細B”しても、普段は温厚で容易に手を上げることは
しませんが、あの時の二人は仕事にも人にも真剣に向き合っている姿勢を
感じました。だから今でも第一線で人も店も引っ張って行っているのでしょうね。
冒頭でも書きましたが、別に手を上げることが良い訳ではないですが、
人間本当に真剣に人と向き合えばそのような結果になってもありだと思うのです。。。。。