本日は久しぶりに”店長論”を語ってみようと思います。
最初に伸びる店長と言うのは、１、分からないことや知らない事を素直に
人に聞ける。２、自分が勉強したり、聞いたり、知ったりした事や感動した
ことを部下に伝えることが出来る。この２点が非常に重要です。

あたくしは面倒くさがりやの不器用なので、結構”他力”を
活用（利用）します。と言うか、そうしないと仕事が捗（はかど）ら
ないのでそうします。

以前居た会社の時から「加藤は上を利用するのが上手い」と
褒め言葉なのか？どうかは分かりませんが、そのように言われて
いましたが、あたくしとしては利用しているつもりは無く（ちょっとあるけど）、
”困っているから”分からないことや迷っている時には素直に聞いていた
だけです。

中にはプライドなのか？単にコミュニケーション不足なのか？
自分（店や部下）のためだと思ってアドバイス聞けばいいのに、
それをしないで結局は成果が上がらなかったり、仕事が遅くて叱られている
人もチラホラおりました。

あたくし、相当困っていなくとも聞いた方が速かったり客観的なアドバイスが
欲しいとかでは、常に自分自身の能力を懐疑的に見ているので
「それなら人の考えを聞こう！」と、何のこだわりもなく聞けます。

だって楽なんですもん。（オイッ！）

けれどただ単に聞くだけではなく、それまでに試行錯誤（途中迄ですが）
してから意見やアドバイスを聞くようにするので、教える方も好意的になって
くれるんだと思います。

また、あたくしは会議や何かの本などで良い話や忠告を聞いて
「そうか！それは自分にも店にも当てはまるよな！」と思えば、
「今日の会議でこのようなことを言っていて（言われて）、俺自身も
そうだな～と思って、そしてこう考えたんだ」と、店に行った時に
朝礼や一人一人、もしくは緊急小ミーティングを開催して伝えます。

やはり自分自身のモチベーションが上がっている時に話した方が、
聞く側もその熱が伝わるので、そのような時は会議が終わったら
小走りで（時には猛ダッシュ！）で店に向います。

もう早く皆に、この興奮を伝えたくて伝えたくて居ても立ってもいられ
ないからです。

でも、中にはせっかく良い話を聞いても部下に伝えない薄情な
店長も居ました。そのような店はやはり”弱い”。
何が弱いかって『人』が弱いんですね。

よく「店長の分身を作ること」と言われていましたし、今でもそう思います。
産まれも育ちも環境も性格も考え方も違う人達が一つの店で働いて
います。その理由は様々です。

お金のため、勉強のため、何となく・・・・・。

だからこそ店の長でもある店長の役割は重大です。
業績・商品・それから人の管理と店の運営を司（つかさど）る役割を
任せされています。その中でこの人材管理・教育・育成は非常にお店を
運営する上で重要度が高いです。（スカイツリーなんか目じゃありません！）

ですので、店長の仕事や店の運営に対する考え方や姿勢が
もろにスタッフに反映するし、またさせなければ統制が取れません。

確かに、店長は神様ではないので失敗もするし色々とピンチにも陥るけど、
それを反省して、そこから良い方向へ持っていく姿も含めて店長の仕事で
それが教育・育成に繋がるんですね。

けれど、あたくしが見てきた店長で「こいつはダメだな」とか「薄情な奴」
だなと思うのは、素直に自分の失敗や分からないことを認めて人に
聞くという行為が出来ない人と、自分自身勉強になったことや感動した
ことを部下や周りに伝えられない人です。

あたくしから見たら「お前のクソみたいなプライドや意地のために、部下の
成長を止めるのか！？」と思うし、「自分だけ分かっていればいいのか？」
と思うのです。

成長は自分だけでは成り立ちません。
もしかして自分が聞いて６０の理解度や成果かも知れないけど、
違う人が聞いたら（それが部下でも）８０、９０の理解度や成果が上がるかも
知れない。

それをしないと言うのは”犯罪”です。（部下育成と教育の放棄だから）
「俺よりも理解されて成果を上げられたら困る」などと小さい事を思っていたら、
その内、部下に見放されます。可愛い大切な部下には叱咤激励をしながら
互いに切磋琢磨なんですね。そこんとこが分かっていなくて「威張りたい、
権威にしがみ付きたい」と、自分の無能を益々さらけ出すのです。

やはりそのようなオープンではない店長は伸びないし成果が出ないばかりか、
せっかく可能性を秘めたスタッフが同じように腐って行く。

人に聞ける素直な心、感動したことを迅速に伝えられる熱い心。
この２つは伸びる店長（人）の条件です。

今日は久しぶりに店長論の自論語って見ました。

追記　報告・連絡・相談・確認の出来ない、させられない店長も
人と店を潰す立派な”犯罪”です。

店長よ、”虎”になれ！