あたくしはこう見えて仕事に対しては誇りと言うよりも
”こだわり”は強い方だと思います。
特にスタッフも含めてお客さんへの対応には。
もちろん、飲食店は商品・雰囲気(清潔感や広い意味で)・サービスなど
複合的な事柄で成り立っているのは事実です。
がしかし、26年前にこの仕事をしてから一貫してぶれずに”こだわり”続けて
いるのは、最終的には「お店は生きもので、お店の善し悪しはそこで働いて
いる人で出来栄えが雲泥の差になる」と言うこと。
そこの会社やオーナーの考えはありますが、何がどうであろうと『人』を
疎かにすると、絶対に成り立ちません。流行りや奇抜なことをしたり格安を
打ち出しても一時だけです。
確かに、お客さんもスタッフも一生ではありません。
様々な理由で来なくなる場合もあるし、独立や違う職業に付いて辞める
場合もあり、同じ人がずーっと一緒ではありません。
それは当然のことです、人間の付き合いにも周期がありますし、出会いと別れを
繰り返して良い塩梅(あんばい)で人間関係が出来ているのですから。
けれど、一定の時期(それが一瞬でも)に関わりを持つのであれば
とことん『人』へ”こだわり”たいと思います。
では、何に”こだわる”のかと言うと「生きる」ということにです。
人に興味を持ち、人と関わりを持ち、人を喜ばせる又は良い気分になってもらう
と言うことは、お互い「一所懸命に生きよう!生きている!」に繋がるからです。
何の希望も夢もなく、ましてや出来ごとに興味のない人は死んだも同じです。
目が死んでいます、表情が死人です、反応がないから。
人間、いつかは死にます、確実に。
それなら、こうして(例え五体満足でなくとも)生きているのならば、美味しいものを
食べたり自然に触れたり、そして色々と煩わしいこともあるけど、身近な人に対して
もっと興味を持ち接して行きたいと。
幸い、あたくしの仕事は老若男女、職種・役職、国籍問わず色々な人たちと
出会い沢山の経験ができて本当に幸せな仕事に恵まれています。同時に先程も
書きましたが確かに”煩わしい”こともあります。だからこその人生ですからね。(笑)
人が長く続かない店があります。
『人』への”こだわり”が足りない。
オペレーション?商品?そんなもん、あとあと。(怒られるかな)
それよりも、今そこで困っているスタッフをどうにかしろよ!とね。。。。。
追記 あたくし今になって何ですが、”こだわり”が自分勝手な時が多々あるし
ちょっと”ウザイ”時もあると自分自身でも自覚しています。。。。。