昨日テレビを見ていたら、”ディスレクシア”という症状のことをやっていました。
ディスレクシアとは、知的に問題はないものの読み書きの能力が著しく困難を
持つ症状とのこと。
また、充分な教育の機会があり、視覚・聴覚の器官が異常が無いにも
関わらず症状が現れた場合に称します。と、書いていました。
何でも昨日テレビでは、井上さんというディスレクシアの経験を元に構成
されていたんですが、「良く今まで頑張って来たよな~」という思いでしたね。
井上さんは1962年に大阪で生まれて元気で活発な子供で、勉強でも
理解力がありました。が、文章の読み書きが上手く出来ず自分の名前さえも
書くことも困難な症状でした。しかし、まったく出来ない訳ではないので先生は
井上さんが”怠けている”と思ったり、親も原因が分からないので悩み困り果て
ていました。
けれど、別に知的障害ではないので理解力があり言動には何の問題も
ありませんし、運動神経も抜群で中学の陸上部の先生からは「このまま行けば
オリンピックも夢じゃない」まで言われるくらいでしたから。
なので、スポーツ推薦で「名前だけ書けば受かる」という高校に進学しましたが、
何のことは無く、そのような間口が広い高校は不良も多く、井上さんは「こんな奴ら
でも読み書きが出来るのに」と、逆に落ち込んで三ヶ月で退学しました。
それから、仕事は真面目で要領が良いのである程度までは上手く行くのですが、
やはり「読み書き」の問題が出るのです。その度に井上さんは悔しさと苦しみを
味わい続けました。
結婚もしましたが、奥さんにも「読み書きが困難」なことを言わなかったそうです。
ただ、その時にはパソコンという書かなくてもキーボードを叩けば変換や様々な便利
機能がついて、また、色々な事を調べることも出来て非常に助かったと。
それでも、やはり自分の心は晴れていませんでした。
そんな時に一冊の本に出会います。
「怠けてなんかない!」という、サブタイトルがディスレクシア~読む書く記憶するが
困難なLDの子どもたち。という本でした。
それを必死に読んで井上さんは「これは俺のことだ!俺のことじゃないか!!」と
今まで長い間、悩み苦しんで来たことの原因が分かり衝撃を受けました。
と同時に思ったことは「俺の時間を返せ!!」でした・・・・・。
それからは気が楽になりその症状と向き合い、相手にも言うようになりました。
けど、だからと言って今までの事や症状が良くなった訳ではないので複雑のようです。
今でもこんな感じです↓
今ではPCに加えスマホなどが井上さんをサポートしてくれています。。。。。
あたくしこの番組を見て最初に思ったことは、もう20数年前にあたくしが店長を
していた”オペラ”という店に泥棒が入った時のことです。朝、と言っても夕方なんですが
店に行くと入口のドアがバールのような物でこじ開けられて、レジが無くなっておりました。
まさか、自分の店に泥棒が入るなんて思ってもみなかったので一瞬「???」でしたが、
直ぐに「やられた!!」と思い、他に被害は無いか確認しました。カラオケの器械にも
何かしようとしていたみたいですが、一回、一回お金を入れる機種では無かったので
レジの被害だけでした。(結局、女子トイレに捨てられていました)
警察に被害届を出して、後日警察から「店長、犯人が捕まりました。」と。
他でもやって捕まり”オペラ”での犯行も分かりました。
で、警察が言うには「読み書きもまともに出来なくて、自分の名前も書けないのさ」と。
その時は「そうなんだ。色々な家庭事情があったんだな~」位でしたが、昨日のTVを
見て「もしかして、あの時の犯人は・・・・・」と。
井上さんは、どうにか全うな人生を歩んで来ましたが、本人も周りも完全に諦めたり
バカにされたりして、完全に自暴自棄になり人の道を踏み外す人もいるのかも知れない
と思いました。
なので、周りにそのような子供や人がいたら安易に決めつけないようにします。
また、これを見て「俺(私)だ!」と思ったら、もう気を楽にして堂々と生きて下さいね。
追記 ディスレクシアの有名人では”トム・クルーズ”や”スティーブン・スピルバーグ”や
”オーランド・ブルーム”や”スティーブ・ジョブス”という他にも、その道で著名な方達がいます。
そう考えると、「読み書き」が困難の人って違う脳が働くのかも知れませんね。
って言うか、例えば”ジンバブエ”とかにいきなり行ったとしたら、当り前に「読み書き」も
言葉さえ通じないのだから、要は身振り手振りや心の意志伝達でなんとかなるんですよね。