あたくしは何かを探しに、藤田はオールディーズが好きなので本場の
空気とそれらの品物を買いにアメリカへ一ヶ月の旅行へ。
若いだけあって、三日もすると徐々に順応どころか”かぶれ”てしまい、
近くのスーパーへ買い出しに行くと、日本人だと思われたくないので
(この、非国民!!)、あたくしは藤田の事をヘイ、「ボブ!」と呼び、藤田は
あたくしのことを「ヘイ、トム!!」などと、それはまるで修学旅行で東京へ行き
田舎もんだと思われたくなくて「00だぜ!」とか「00じゃん!!」と言い、
思わず出てしまった「00だべ」とか「00しょ」を発した同級生を睨み付けて
しまうような感じで、あたくしたちは一所懸命にアメリカ人ぽっくしようと
しだしました。そうそう、人とぶつかったら「エクスキューズミー」ではなく
「ソーリー」と言うのを覚えて、「ソーリー」を使いたくなってわざとぶつかっては
「ソーリー」と使い始めたのもこの頃からでした。(笑)
俺=あたくし 藤田=高校時代から友人(元戦車兵)
カッコ内は今の感想。
日本17(水)PM4:07 LA16(火)PM11:07
今日は朝起きるのがちょっと遅かった。久しぶりにぐっすり眠れた
と言う感じだ。(きっと、時差ボケと緊張がほぐれたせいでしょうね)
今日はダウンタウンにあるアルコプラザという観光案内所に行った。
そこは日本人が居るから色々な事が聞けるから。
行ったらけっこう日本人が来ていた。(そのつもりで行ったのだからね)
でも、あまり収穫はなかった。ホテルへ帰ってきたら沢山の日本人の
観光客が来ていた。 なんだか複雑な気持ちだった。
でも、LAに来て観てほとんどの外人に「スパニッシュ」と言われた。
店の中で品物を見ていると話しかけられ「No English」と答えると必ずと
言っていいほど「Japanese」とは言われない。今日まで3人に言われた。
ロビーのお姉さん(ベティーちゃん)に言ったら、「その顔はどう見ても
”Spanish”だよ」と言われた。今日だって案内所にいた日本人の観光客にさえ
「ここに何年も居るんですか?」とか「初めて会った時、何か取られんじゃないか?」
と思っていたということを言われた。(つーか、これは普通に観光で来ている
日本人でリーゼントにサングラスを掛けていれば、皆そう思うよね)
でも、こっちの人が間違えるくらいだから日本人だと思って狙われる
心配はなさそうだ。
最後に”FUJITA”も言っていた、「カーは、どう見ても”Spanish”だ」と!!
バイバイ
追記 この時期、よくバスに乗り出かけていました。一度、街を歩いていると
地元のスパニッシュの子供たち(16,7歳位)に後を付けられました。最初は、
一人、そしてまた一人と増えて行き、最終的には5、6人位になりました。
明らかにあたくしと藤田を狙っている感じなので、取りあえずデパートに入ったけど
まだ付いて来るので「藤田、やるか!!」 「おう」と。
となったら、「追われるものより追う立場」ですので、逆に奴らを付け回してやろうと
思い、奴らの背後を狙うように追い回したらどこかへ行きました。(勝利!)
それから、そのデパートで商品を見ていると、最初は何やら英語で話し掛け
られて「ノー・イングリッシュ!ジャパニーズ!!」と言うと、一瞬ビックリして「OK!」
と、言ったかと思うと裏へ行き高価な品物を差し出して来ました。(笑)
日本人は金持ちだと思うらしい。。。。。
やっぱ、アメリカは楽すぅい~!!