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店長になりたての頃・・・・・。(少し長い話)

あたくしが店長になったのがタスコ(当時は(有)タカダインダストリー)にアルバイトで
入ってから半年程経ってでした。
当初は新店計画があり、その新店での店長として一時的に”オペラ”へ移動したのですが、
そのまま”オペラ”の店長として残る事になりました。きっと、次の新店は「2001」と言う
お店で”オペラ”の倍以上はあるお店だったので、新米店長としては荷が重いと会社が
判断したのでしょうね。(懸命な判断です)

まぁ、そのお陰で今のあたくしがあるんだと思うと、運命なんでしょうが。(笑)

そうですね、あたくしが”オペラ”で店長でしたが、一緒に新店をやるはずだった
最初に入った”ラップ”でマスターとして一緒に働いていた高田専務(当時常務)も
そのままマスターとしてお目付け役的に一緒に働いていおりました。
なので正確に言うと、会長と社長が居る会社のようですね。
しかし、店長と言っても何をどうして良いやらわからなくて、それまで”天職”のように
物凄い勢いで頑張っていたのが、なぜか?まったくダメダメ人間になり、取材には遅刻するわ
店もギリギリに来るようになるわ、しまいには店のオブジェにほおづえをついてボケーっと
するし、究極はお客さんと口論までするしで今から思うと、”忍や龍之介”なんかまだ
可愛く見えるくらいのダメダメ店長でしたね。(そう思えば、君らはエライぞ!!)

そんな感じなので、時々”マスター”から注意されると素直に聞けなくて
「なんで店長が居るのにマスターもいんのよ!?マスターと店長って
どっちが偉いのよ!?」と今思っても人間的にもダメな奴でしたね。(今もか?)
また、それが面白くなくて顔にも態度にも出していたので本当に最悪な野郎でした。
もし、あたくしの目の前にそんな野郎が居たらデコピンで同じ所を百発の刑ですね。(笑)

そんなもんだから、スタッフが一人、また一人と去って行きました。
そして、女性で先輩だった”あっちゃん”とバイトで大学生の”ハル”が結託して(笑)、
2人で大学生相手の店をやると。当時はサークルとか言って大学生たちがそれはそれは
元気で飲み会を繁盛にやっていましたからね。サークルと言っても数十人や
数百人単位で集まるので、それを狙おうと言うことだったらしいです。それも、
あたくしに言うのではなく店長である「あ・た・く・し」の頭越しに直接社長へ話して
了承されたとのこと。

あたくし猛烈に頭に来ました。「何で俺を通さないんだ!!」ってね。
まぁ、冷静に考えたらそんなダメダメな店長を見切るのが普通で、そんな奴に話しても
どうしようもないんですよね。完全なる逆恨み状態。(笑)

とうとう一人ぼっち。(笑)
で、畳一畳もないキッチンにおもむろに入り、そこの窓に目を向けていたら不思議と
笑みがこぼれて来たんですね。(キモッ!)こんな言葉浮かんできました、
「神よ、我に七難八苦の苦を与えたまえ」と。
そして「あぁ、確かに辛いけど、きっとこれを乗り越えればまた一つ成長するんだな」と思うと、
なんだかものすごくワクワクして来たと言う変態ドMやろうかよと。(笑)
まぁ、本当に自分勝手、自分都合の典型のような奴ですけど。(笑)

で、決めました。
直接、二人に会って話そうと。引き留めるとかではなく、自分の不甲斐なさで
こうなったことを素直に詫びて、その上で俺に愛想をついて店を辞めて違う店を二人で
やるにしても筋道が違うと言うことを話そうと。
で、その前にこのようなことを承諾した社長にそのことを言っておこうと。
それで社長に言って、それから二人を呼び出し”ソウルトレイン”と言う同じ会社のチェーン店
で話し合いました。って言うかそこは少し大きい箱の女性が働くスナックでしたけど。
今から思うと「なぜにそこよ!!」と相当のツッコミを入れたくなりますが、場所はどこでも
良かったんですね。(それにしてもよ!)

で、二人と面と向き合ってまずは自分の不甲斐なさを詫びました。
それから、「がしかし、お前らのやっていることは筋道が違うと」言うことをこんこんと話しました。
こうなるとヤクザの論理です。(笑)

あっ、その前にひとりだけ店で頑張っている人がいたのでその人も「どうせ辞めるんだろうな」
と思ったので、これまたチェーン店の”クールバー”と言うバーのカウンターで話しました。
「俺のせいで皆辞めて行くこと。あっちゃんとハルが自分たちで店をやること。なので、君も
辞めたいのならいつでも辞めてもいいよ」と。
ひとどおり話をして「では辞めます」と言う言葉を覚悟して横を向くと、泣きながら
「私は一言もそんな話を聞いていないし、辞めることも考えていないので、頑張ります!!」と。
オーッ!!!!!物凄く嬉しかったですね。自分のせいだけど次か次へと去って行く中で
「これからも頑張って行く!!」と言う言葉は本当に勇気づけられました。
それが”細川つぐみ”こと”細B”だったんですね。(笑)
しかし、ここで問題が。何がと言うと、いくらチェーン店と言えど店長と女性のスタッフが
泣きながらバーのカウンターで話しているので、周りからは別れ話でもしているようで、
かなりの誤解をされていたので「つぐみちゃん、なんか俺たち別れ話をしてると思われてるから
泣くのやめてくんない?」と。(笑)

で話は戻りますが、店を出て行く二人と話し合い、向こうもあたくしのダメな所を言い、
それにあたくしも素直に謝り、あたくしは筋道の話しをして最終的に「俺一人でも”オペラ”を
やって行くから!」と言うと、二人が「店長、もう一回一緒にやらせて下さい!!」と。

それからあたくしと”オペラスタッフ”の快進撃と伝説が始まったんですね。
あの時、キッチンで「もっと俺に苦労をさせてくれ」と誓う気持ちが無ければ。
こんなことになった状況を素直に反省していなかったら。
社長や出て行く二人と面と向かって話す勇気がなかったら。
一人でもやって行くと決めて”つぐみちゃん”にも話していなかったら・・・・・。

時折、あたくしこの”トップギア!!”で「覚悟をもって」とか「筋道」とかと七面倒くさい
話をしますが、どうやらこの頃に培ったのかも知れませんね。

なので、今現在あたくしにダメ出しをされている店長(中川含む)は、実は俺様なんかと
比べたら(様をつけんのかい!)非常に優等生ですよ。
ただね、どこかで何かを変えて行かないといけない。中々自分では変えられないものだけど、
何が切っ掛けで自分自身にON・OFFのON!のスイッチが入るか分からないけど、
何度も同じことを言われて、何度も同じことを繰り返していてはダメだよな。
言われて「あー、また言われた」とか「社長にまた怒られた怖いな」では絶対にダメだよ。
そこは「クッソ―!絶対にあんなこと言わせネーぞ!見てれよ、クソ社長!!」くらい思って
猛烈にやらないと。同じ事で悔しい思いは一度にしないとな。

まぁ、そこが天才と謳われたあたくしと凡人との違いなんだと思うけどね。(お前、
話を聞いてると
かなりのダメダメだったろ!!)

そんな訳で、「一度、言われたことを安易に繰り返さない気概。」
「やるべきことをやる。それも相手が望むこと以上に。」この辺を意識すること。

追記 少しは参考になったかな。。。。。
って言うか、”細B”があの時に「頑張る!!」と言ったのは、実は「私は聞いていなかった」と
あるように自分にその話が来なかったので、本当の理由はそれが面白くなかった疑惑が・・・・・。(笑)
胸の熱いたぎりはあるか?拳を固めろよ 叩きのめされても。

あっ、”細B”よく歌っていたな、これ。

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