その昔、”チャイナ国”では「春秋時代（しゅんじゅうじだい）」がありました。その後「戦国時代」に移り”秦の始皇帝”が最終的に統一を果したのですが、その「春秋時代」に”孫武（そんぶ）”と言う”兵法家（へいほうか）”がおりました。この人はあの有名な兵法書「孫子」を書いた方なんですね。（凄い！！）その”孫武”さんが呉（ご）と言う国に呼ばれた時の話です。因みに「呉越同舟（ごえつどうしゅう）」と言う諺があるのですが、それはこの「呉」と「越」と言う国が普段は仲が悪いのですが利害などが一致すれば協力し合うたとえから来ました。（少し、ドヤ顔）
で、その呉の王様が「あなたは天才だと聞いておりますし、”孫子”の本は本当に素晴らしい！！けど、所詮は理論ですよね？実践してみて本当に出来たら我が国で存分に働いてもらいましょう！ところで、素人の女性でもあなたの理論で強くなりますかね？」と、人を食ったような言い方をしました。
すると”孫武”さんは「かしこまりました。」と言って、１８０人いる宮殿の女性たちに武器を持たせて二つに分けて整列させ、それぞれの指揮官には王様が最も可愛がっている女性を二人選びました。（スケベ王め！）
”孫武”さんは言います。
「君たちは前後左右はわかりますか？ドゥ・ユー・アンダースタン？」すると一同は元気に「は～い！わかりマンモス～！！」と答えました。「では、前と言ったら胸を、右と言ったら右を、左と言ったら左を、後ろと言ったら後ろを向く。分りましたか？ドゥ・ユー・アンダースタン？」と、何度か確認しました。一同はその度に「は～い、だいじょうブータン！！」と、これまた元気に答えます。察しの良い皆様なら「ゼッテェー、お前ら何かやらかすだろ！！」と思いましたよね？はい、ご明察です。(笑)
「では、始めますよ！」と、”孫武”さんは太鼓を打たせて「右！」と号令を掛けますと、案の定この二つの部隊は指揮官を先頭に「クッ！ブハハハハ～！」と大笑いしました。”孫武”さんは「これは失礼しました。命令が不明確で徹底せざるは、将の罪なり」と、自分の伝え方が悪かったと言い、また何度か同じように「前と言ったら・・・・・」と教えて、「では、改めて始めます！！」と言い、太鼓を打って「前！」と言うと、またもやこの姫君部隊が「え～つ！右じゃないんだ！いきなり前～！！」と言いながらゲラゲラと笑いだし中にはしゃがみこむ者まで。
すると先ほどまで穏やかだった”孫武”さんが急に無表情になり「命令が既に明確なのに実行されないのは、指揮官の罪なり」と言い、王様が最も可愛がっている二人の指揮官の女性をいきなり剣でぶった切りました。もう、一同あぜん！！王様も何が起きたのか分らなくあぜん。”孫武”さんは新しい二人の女性を指揮官に選び、同じように号令を掛けると今度は見事なまでに従いました。”孫武”さんは王様に向かって「兵は既に整いました。降りてきて見ていただきたい。これで、王様のためなら例え火の中水の中でも命令があれば進んで行きます」と言いました。
王様は可愛がっていた女性を殺されて動揺と不満はありましたが、理論だけではないことが分り呉の国の将軍として”孫武”さんを任命し、その後大活躍しました。
まぁ、”孫武”さんって理論だけではないぞ！！と言うことと、強い組織を作るには？優れた兵を作るには？このようなことが重要ですよ。と言うことが分りましたねと言うお話でした。
追記 今日は天気も良く飲食するには絶好の日ですよね！お待ちしてマンモス～！！（オイッ！）
このような光景を見ると、思いっきり道路の真ん中を歩きたくなるんですよね～。
