最初に行ったのは、まだ”細B”が”丸か”に居た頃で11年前位ですかね。久しぶりに、そう本当に久しぶりに一杯飲みながら話をしようと思い、入った店が「さゝき」さん。
カウンターのみのお店でマスターとママと二人で切り盛りしていて、当たり前だけどマスターもママも若くハツラツとしていました。(あっ、”細B”もだけど)
その時は、初めてなので二人と特に話す訳でもなく、また、近くで飲食をやってると言うのも憚られるので殆ど”細B”と話していました。すると、ひとどおり料理が来て飲んでいると”マスター”がおもむろに「これ、食べて」と柿の種を出してくれました。(笑)
そこから少し話しをしてお店を後にしたんですが、二人が醸し出すアットホームなお店の雰囲気と最後に出てきた柿の種がいい感じで、スタッフに何かで話したんだと思います。数日後に”いっく”のお店に”マスターとママが来て(実は”満福や”へ来ていたそうです)「昨日、”さゝき”さんのマスターとママが来て、家(いっくの口ぐせで”うち”と言います)の社長がこの前行ったと言ってましたよ。」と言うと、”マスター”は「えっ!?どんな人だ?来てないと思うけどな。」「柿の種出してもらったって」「柿の種ならそうだわ!」と、なぜか?柿の種で解決したみたいです。(笑)
それから、たまに行くようになり、その内に”おごじょ”が出来たので気まずくも「さゝき」さんを素通りして会釈をしながらも、たまに顔を出しておりました。お店に行くと”ママ”が「いや~、社長。”おごじょさん”いつも流行ってるね~。感じ良いもんね。ここは長くやっていた”ゝ月(ちょんげつ)”さんが辞めてから、お店が続かなかったのさ。」と感心していましたっけ。(笑)
たまにランチに行っていた”ゝ月(ちょうんげつ)さん”
”マスター”は32年間務めたサラリーマン生活を早期退職で辞めて、それこそ飲食の経験もなく文字通り脱サラで居酒屋和料理「さゝき」さんを22年前に開店しました。今から22年前と言うと”祥子”と会う1年前ですので人に歴史ありです。(笑)
数年前に病気をして、しばらく”ママとアルバイトのみっちゃん(うなじ美人)”と二人でやっていた時があり、”マスター”曰く「俺が居ない方がお客さんが来るんだわ」と否定できないことを言っていました。(笑)
本当はコロナが無ければ、これまでお世話になったお客さんを招待して感謝の気持ちを伝えて終わる予定でしたが・・・・・。
早口で行く度に話の内容の7割は同じことで、マスクをしだしてからは余計に聞き取れなかったけど、でも”マスター”の人柄の良さが伝わってくるのでいつも楽しんでいました。”ママ”はそんな”マスター”に対して「お父さん、この前も同じこと言ってたよ。社長だって聞き飽きたって。」と、いつも気を使ってくれて可愛らしい”ママ”でしたし、実際”ママ”の方が料理を作っていたような。(笑)
もっと、顔を出しとけば良かった。。。。。
追記 お店にはドラマがあります。一昨日、”祥子”が声を掛けてくれて寄せ書きや花束と感謝を伝えに行きました。
いつもながら、このようなことをやらせると天賦の才を発揮する”祥子”のお陰で”マスターとママ”へ最後に感謝を伝えることが出来ました。清掃をして最後に鍵の受け渡しをするとのこと、カウンターだけは何時もの迫力でそれ以外は寂しくなった店内を見て、このようなのを自分の店で何度となく経験していてもやはり寂しかったです。
一つのお店には色々な思いがあり、様々な出逢いやドラマがあり、その人なりの想い出があるんですよね。
”マスター、ママ、みっちゃん”、本当にお疲れ様でした。そして、想い出をありがとうございました。もっと、もっと、元気で長生きして顔を出して下さいね。
「人が好き 創るのが好き 和料理さゝき」”おごじょ”の未来だぞ。