昨日、NHKの再放送で「仕事の流儀」という番組で
脚本家・監督の”三谷幸喜”さんが出ていました。
三谷さんといえば「警部補・古畑任三郎」は有名で
とてもミステリアス&ユーモアで面白い作品で
あたくしも三谷さんの作品は好きです。
現在「ステキな金縛り」という映画が上映中ですよね。
三谷さんは大学生の時に劇団を作って活動を
していまして、その頃は劇団員と仲良く飲んだり
一緒に旅行へ行ったりしていたそうです。
1000人入ればそれなりの劇団として認められる
という時代に、どうしてもその1000人には及ばなく
色々と試行錯誤をしていましたが、三谷さん自身は
大学の先輩の紹介で脚本などの仕事があり、その
収入がそれなりに良く、それで劇団も存続していました。
30歳になった三谷さんは一つの決断をします。
「自分を追い込もう!」と。
1000人の目標に届かないというのに脚本家としての収入もあり、
劇団員とも仲の良い環境ではダメだと。
それでまずは脚本家の仕事を辞めました。
当然収入はありませんので、劇団で成功するしかありません。
その日から仲間とのプライベートな付き合いも辞めたという事です。
その結果出来上がったのが、三谷さんを一気に有名にした
『12人の優しい日本人』という作品です。
それからは現在の”三谷さん”の活躍を見れば分かります。
三谷さんはこうも言っています。
「制約の中に、答えがある」と。また、「作り上げた物を揺さぶれ」とも
おっしゃっておりました。
この「自分を追い込む、自分を持つ」や「制約の中に、答えがある」、
「作り上げた物を揺さぶれ」などは、どの仕事にも非常に参考になるもの
ですよね。
やはり良い仕事をするには、どの世界にも「自分に甘い人間は
成功しないよな」と。また、例えば「昨日は雨だったのでお客さんが
来ませんでした」とか、「給料日前なので・・・・・」だとかと、どこも
一緒なのに、自分自身で制約を作り言い訳をする人もダメです。
それと、あたくしもそうですが、上手く行っているときにはわざと
波風を立てて緊張状態を作ったり、せっかく出来上がった店や
商品でも「いや、もっとこうやったらどうだ!?」などと、やるので
現場の人間は内心物凄く面倒な思いをしていると思いますよ。(笑)
最後に番組では「プロフェツショなるとは?」と聞くのですが、
その問に三谷さんは「僕の中でそれは明らかであって、期待に応える
ということですよね。自分がやりたいものをやるんじゃなく、
人が自分にやって欲しいものをやる。僕にとってのプロフッショなる
というのは。」と。
う〜ん、顔に似合わず中々良い言葉ですね。(コラッ!)
ここまで来ると義務感でもなく単なる責任感でもなく、使命感の
領域ですよね。
職人さんとかこだわりを持っている人は、ともすれば自己中心的な
仕事や自分の納得のいく仕事を優先してしまい、肝心の相手を
無視してしまいがちですからね。
番組を観ていて思いました。
「天才というのは生まれつきでもなく、またある日突然に生まれるの
でもなく、日々の努力と工夫を繰り返し何度も失敗をしなががら
自問自答の中から生まれるんだな」と。
血液学、神経学、航空医学の分野で活躍をして、昭和29年に
”文化勲章”を受賞した医学博士の”勝沼清蔵”氏の言葉でこの
ようなのがあります。
「行動だよ。何もしないで、
ある日突然潜在能力はあらわれはしない。」と。
「行動だよ。何もしないで、
いい女が出来るわけがない。」 by カトちゃん。