飲みに行くと、たまにそこのスタッフから
「近い内に独立しようかと思っています」と聞くことがあります。
「へ~、そうなんだ。お金は?」と聞くと「お金を出してくれる
知人(友人)がいるので、共同経営でやるんです!」と。
「悪いことは言わないから、共同経営は辞めた方がいい。」と
キッパリと言います。
すると相手は「へっ?どうしてですか?」と、まるで的を得(射)ていない
表情で返答してきます。
あたくしはこの24年間この商売をしていますが、共同経営で
成功している人は唯の一人も見ておりません。
必ず喧嘩別れになるか、そこまでいかなくても途中で辞めてしまい
ます。その理由は大体が”お金”と”性格”です。
これはどちらがお金を多く出したか?折半で出したか?が
問題でもありますが、どちらにせよ結局はダメになってしまいます。
特に儲からなければ思っていた給料にならなく、不満が溜まり
相手のせいにしてしまい、儲かったら儲かったで「自分のおかげだ」と
勘違いしてしまいます。
両方とも独身だった時にはまだ大丈夫ですが、結婚なんかすると
どうでもいい嫁がでしゃばって来て、アホな男は簡単に口車に
乗せられてしまったりするのです。
で、またまたアホな嫁の親が「00君の店は調子がいいみたいじゃないか?
ならば資金を出すから自分でやってみてはどうだい?」などと、これまた
ど素人が余計な口を挟み、またバカ男も「店が調子が良いのは俺の
お客さん(腕)のお陰だからな。」と非常に勘違いしてしまい、
突然パートナーに「今月一杯で辞めて自分でやるわ。」となり
もう一人のパートーナーが「はぁ~!?」となり、そこから辞めるまで
お客さんの奪い合いや、最初に出した資金やらで最悪な結果になるのです。
(酷い時には、お客さんを巻き込んでの悪口や陰口に発展します)
店をやるのなら自分で借金をして、自分一人でやるのがいいのです。
例え、親や親戚から「お金を出してあげるから」などと言われても
自分でやるのです、絶対に。
ましてや嫁(彼女)の実家からなんて出して貰うのは、絶対に避け
なければなりません。アホな家族たちはまるで”株主面”して、嫁や
彼女を通してでしゃばって来ますから。(直接、店に様子を見にも来る)
20坪の店を2人で共同経営をするのなら、10坪ずつの店を一人一人
でやる方が絶対に、絶対にいいのです。
店をやる時には「繁盛する!」ことだけを夢見ます。
まぁ、「失敗する!」と断言してまでやる人はいないし、悪いことからは
目を背けたいのは分かりますが、商売なんて言うのはそんな甘い物じゃ
ありませんし、先ほども言いましたが本人も含めて相手も様々な事情
(結婚や親の死など)を経験すると、いつ心変わりをするとも限りません。
「2人で日本一の店を作ろうな!」「家と高級車を買おうぜ!」などと
意気盛んに言っていても、「今日も3人しか来なかったな、今月支払い
できるかな?」などとなっては、最初の志なんかどこかへすっ飛んでしまい
「取り合えず最低の生活費だけは」状態の人たちを沢山見てきました。
なので、「店をやるのなら一人でやりなさい。」と言います。
「店は用意してあります!親が出してくれました!これから人を探します!」
「これから人を探す・・・・・?」
戦う前に負けが見えたも同然です。
先日の”トップギア!!”でも少し書きましたが、昨日の”私的憂国の書”さんの
ブログでも取り上げていました。
本当に恥ずかしいいの辞めて欲しいです!