「真の天分とは、並外れたことをするのではなく、
普通のことを並外れてうまくやる才能のことだ。」
ルイス・ウィルソン(アメリカ作家) 20世紀の名言より。
良い言葉ですね。
特に一流、超一流のスポーツ選手になればなるほど
基本の徹底を言いますよね。
先日、BSで”長嶋茂雄”氏の特集を見ていましたが、
よく王選手や長嶋選手は練習場では軽く30分くらい
バッティング練習をして帰って行き、それでいて試合では
チャンスに強くホームランやヒット(打点)をあげていた。
と聞いていました。
あたくしも「巨人の星」で玉川練習場のシーンで同じような
場面を見ていたので「やっぱり天才は違うんだな~」と子供
心に感心して見た記憶があります。
で、先日の特集で見たのは
「長嶋さんは、遠征での宿泊先では帰ってきたら深夜に
至るまで、ずーっとバットを振っていた。まさに練習の虫ですよ。」
と元同僚が証言しておりました。
それを見て「そうなんだ!長嶋選手は日頃世間には見せない
猛練習の結果、あのようなスーパースター的活躍が出来たんだ!」
と、6歳頃に見た巨人の星から41年目で真実を知って、ある意味
ショックで、またある意味衝撃を受けました。
「難しいことや誰にも出来ないことをやるのも凄いと思いますが、
誰にも出来ることや、ましてや普通のことを並はずれてやるのは
もっと凄いことなのかも知れない。」と。
そう思うと、あたくしたちの仕事で料理の上手い人は決して奇抜なことを
しません。何か斬新な料理だとしてもそこには徹底した基本の味と
知識・経験を基に作られています。
誰も知らない食べたことがないものは比較しようがないので、
高級食材を使ったり、料金が高かったりしても「こんなもんなのかな~」と
イマイチ判断基準が分からないし、味の分からないやつと思われたくないので
「ふ~ん、珍しい味ですね」と言ってお茶を濁します。
けれど、日頃から口にしていたり食べ慣れている料理で「これは旨い!!」
となると、衝撃的な感動をします。
「このきんぴらごぼう今まで食べた中で一番運美味しい!」
「この”餃子”が一番!これを食べたら他の”餃子”は食べられない!」
などです。
丸かの店舗は奇抜でないし、決してスタイリッシュではないですが、
その分お客さんや働くスタッフに肩ひじ張らないで楽しんでもらいたいと
本当はお金がなくて自分たちのデザインでやっているだけなんですが(笑)、
しかし、料理に関しても基本を忘れずに”あたりまえの味”を追求して
行こうと思っています。
それには一にも二にも、”勉強、勉強、勉強”しかりません。
と言うことで、あたくしも含めてスタッフ全員が”勉強”し続けて行きます。