天職を改めて辞書を引くと、「天から授かった職業」「また、その人の天性に
最も合った職業」とあります。
確かに、持って生まれた”才能”や”感性”があります。
また、最初はそうでもなかったけどやっている内にみるみると技術が見に付いたり、
上手く行くようになって周りから「あの人って、天職だよね」と言われることもあります。
先日、調理師学校の男の子(敢えて)が”てまひま”に働きに来ました。
初日は、経田チーフも中川も居ない金曜日のドピークでアライグマラスカルと
化していて、ちょっと気の毒な気がしました。
で、週明けの月曜日の出勤の際にあまり元気もなくやる気も見られないので、
スタッフが「どうした?嫌なのか?辞めたいのか?」みたいな感じで声を掛けると
「はい、辞めたいです」との返答。(ここは、素直かよ)
まぁ、別に1,2日で辞めるのは特に問題にしません。
変に1,2ヶ月仕事を教えて期待している所で辞められるより、また、中途半端な
仕事をされてお客さんや周りのスタッフに迷惑を掛けられお互い嫌な思いをする
くらいなら早い方がいい。
けど、次の言葉でスタッフ教育に熱心なスタッフも「ダメだこりゃ!」と、いかりや長介に
なりました。
「料理を作り(覚え)たくて来たので、ドリンクを作りたくない。ホテルで働きたい」と。
もちろん、その言葉を聞いて速効で帰したと。(笑)
笑っちゃいますね。
では、笑います、ハッハッハッー!!
あたくしはその場に居ませんでした。いや、居なくて正解でした1億パーセント!!
きっと、翌日「一条まるふじ」の開店を控えて、あたくし中央警察署にお世話に
なっていた可能性が限りなく『大』かも知れないですからね。(冗談ですよ、皆さん)
コラコラコラー!僕ちゃん君!
あんなぁ、包丁もまともに持てない素人に毛が生えた僕ちゃん君に何を悲しくて
お客さんに提供する調理をさせなきゃなんネーんだ!?
ん!?僕ちゃん君? 分かるかな!?僕ちゃん君?
分からないだろうな~。
それにホテルを舐めちゃ行けない。って言うか、ホテルも舐められたもんだよね。
つーか、まだホテル信教があるのも凄いけどね。
あたくしは「三日の手伝い」と言う言葉を引き合いに出すのですが、
これは”故松下幸之助”氏が言った言葉で、「たとえ三日間の手伝い仕事であっても、
その仕事に一生の仕事のような心構えで真剣に立ち向うならば、そこから必ず大きなものを
得ることができる、ということです。そうしてこそあらゆる場面に直面しても動じない精神が身に
つくということでしょう。
そう言うと「本業についたらもちろん一生懸命に努力する」と言う人がいるかもしれません。
しかし、私のこれまでの体験から言うと、現在与えられた、いまの仕事に打ち込めない
ような心構えでは、どこの職場に変わっても、決していい仕事はできない。
これははっきり申しあげることができると思うのです。」と、おっしゃってます。
別に2日で辞めたから言っているのも、ホテルで働きたいと言ったから言うのではありませんよ。
まぁ、まだ若く世間知らずなので多少は多めに見ます。これから嫌と言うほど
現実に直面して行き、悩み苦悶するし。
しかし、これだけは言いたい、「大人の仕事を舐めめちゃいけない」と。
あたくし思うんです、冒頭で書いた”天職”の事なんですが、”天職”って自分で探して
見つけるものではなく、ましてや自分に合ったコンセントの差し込み口を探している
内に偶然合った。と言うものでなく、一所懸命に仕事に打ち込んで仕事に認められて
初めて”天職”と言うんじゃないでしょうかね。
なので、ホテルで調理をしたいのであれば、それまでの体験を中途半端にしないこと。
また、そこには調理の仕事だけではなく”人間関係”もその後の仕事に人生に非常に
大切な経験になると言うことを。
あたくし妙に良い人ぶって、「その内分かるよ、君も」などと逃げる大人が一番良くない。
今、丸かは人が居ませんが、仕事人として、人として、道理をわきまえない相手には
妥協しないでいようと心掛けています。。。。。