今は店長兼キッチンの店ですが、以前は店長と料理長が2人いました。
で、新人あるいは移動してきた店長の多くのが経験する事柄として、
スタッフとのコミュニケーションです。中でもキッチンとはかなりの難問です。(笑)
どちらかというとキッチンは会社や店というよりもキッチン内の視野なので、
会社側から店の業績も含めたマネジメントを託されている店長とは
中々相容れないものがあります。
下手すると「店長=会社側」「キッチン=労働者」といった店内労働組合のような
感じなり、かなりギスギスした店になります。
そうなると、キッチンを抑えられない店長と言うことで、ホールのスタッフからも信用を
落としかねません。(確実に業績も下がります)
まぁ、多かれ少なかれ、このような問題を経験して初めて”店長らしく”なるのも
事実なんですけどね。
ただ、それを乗り越える店長、乗り越えられないまでも経験値として次に活かす
店長、そのまま心が折れてしまい妥協に妥協を重ねて操り人形のようになる
店長と大体は3パターンです。
会社側(上司)としては、そのような相談や困っている店長にアドバイスをしなければ
いけません。
「現場に頭は二つ要らない。あくまでも店長が店のトップなので、そこで弱気になるな!」と。
よく、店長と料理長ではどちらが上か?といった質問がありますが、
あたくしの答えは一つしかありません「店長です」と。
たまに「どちらが上とか下とかではなく、ホールとキッチンは協力し合ってお客様のために
店を盛り上げて行かなければな!」などと、スットコドッコイな輩がいますが、
あくまでも読んで字のごとく”店長とは店の長”と書く位なので全責任を負うのは店長なのです。
そのような無責任なことを言うから、店長は店長の料理長は料理長の責任の所在が
曖昧になり、お互いに責任のなすり合いや足を引っ張り合うのです。
「店長として全責任を負う!」という覚悟と気概を持って、何かあれば
職を賭して全責任を負うのが”店長”なのですから。
料理長はあくまでも調理で店長を補佐する長です。
よく、アホな料理人が「なら、あんたが作れよ!料理も作れないくせに偉そうにするな!」
などとほざくアホタレ料理人がいますが、「なら、お前がお客さんを呼んで数字を作れよ!
それと、サービスも頼むな!!」と言えば大概ぐうの音も出ません。
そのようなアホタレ料理人が独立なんかをして店をやっても半年持つかどうかです。
ただし、ホールと調理場の人間を統括してマネジメントをするので店長には
それ相応のプレッシャーも悩みもあって当然です。
つまり”全体の長”なので責任感は満載ということ。(笑)
逆に、そのようなことをクリアするために日夜奮闘し、人や料理に配慮する姿を見て
「この店長に協力しよう!」となるのです。
いやね、仕事にはどんな役職でも何時でも、それなりに自分を成長させる
秘訣みたいなものが転がっているので、一見「うわ~!」と思うようなことでも
それは「自分が試されているんだな」と思うことで、また成長出来るということを
書きたくてさぁ。。。。。