この商売において大切な要素の一つに”義理と人情”があります。
ん?ヤクザの世界か?と一瞬思ったかも知れませんが、今はヤクザの方が
”義理・人情”がありませんので。(笑)
よく、「あいつは義理堅い奴だから」と言われるは、褒め言葉です。
「あいつは人情深いからな」と言われるのも、褒め言葉です。
やると決めたら、やる!
一旦、面倒をみるとなったら、とことん面倒をみる!
その昔、”故村田英雄”さんの「人生劇場」という歌の一節に、
「やると思えば どこまでやるさ〜♪
それが男の 魂じゃないか〜♪
義理がすたれば この世は闇だ〜♪
なまじとめるな 夜の雨」
って、ありました。
自分が辛い状況でも、痩せ我慢をしてでも交わした約束は守る。
助けを求めている人がいたら、全力で力になる。
世話になったのなら、その借りは必ず返す。
上司と部下との関係、スタッフとお客さんの関係においてもそうなんですよね。
例えば、部下と一緒に飲みに行ったとしたら、必ずその部下は「昨日は
ご馳走様でした!」の一言は必須。
上司なんだから、当たり前と思っちゃイケない。
今は、「うざい」とか「恩着せがましい」と思われるので、何も言わない。
あたくしは言わせますし、言って欲しい。
自分から言うのは恥ずかしいけど、言わせる。
スッキリしないし、それが礼儀だから。
あたくしも電話をしたりします。
すると、むこうは「わざわざいいのに〜」と言いながら、とても嬉しそうな声です。
で、「あいつは義理がたいな〜」となり、他の人にも言ったり、
機会があれば、また誘ってくれて色々なことを教えてもらえる。
いっけん、面倒なことですが、このようなことって大切です。
本来のあたくしは面倒なのは苦手ですが、自分自身の成長のためには避けて通れない。
人のために一所懸命になり、
してもらったことには、しっかりと礼を言う(する)。
こんな人の店は必ずお客さんが来て繁盛します。
店のスタッフも躾されて気持ちが良いし、安心して人を紹介できるから。
つまり”義理と人情”とは、「人を裏切らない」ことを言うのです。
追記
昔、日めくりカレンダーに書いていた言葉を思い出しました。
「礼儀正しさは人を飾る。しかも、お金がかからない」って。