新しい宿泊地へ移ったのもつかの間、藤田が新聞広告でグランドキャニオン・
ラスベガス二泊三日の案内を見て「かー、行こう!」となり、急きょ行くことに。
いつもは夜寝る時に書く日記ですが、今回はアメリカの広大な景色を見て
感激と同時に感傷に浸っていた事柄を書き連ねています。
俺=あたくし 藤田=高校からの友人(お母さん、バイタリティーの塊)
前説・追記、カッコ内は今の感想です。
3/2
今、俺はグランドキャニオンに向かうバスの中だ。実をいうと昼食を
食べて今まで寝ていた。起きてみるとみわたす限りものすごく広大な
土地が見える。
あらためてアメリカの広さを感じる、日本にいたらとても味あえない
光景だ。行き交う車は全てテレビや映画で見たような感じだ。
藤田ともう1人の日本人の人は寝ている。
(ここから”ポエマー2号”になっています。)(ポエマー1号は”いっく”)↓
今、バスの中で夢でも見たことのない光景を見ている。
これがアメリカなのか
いや、これが俺の待っていたアメリカなんだ。
ここへきて行き交う車や景色を見て
ふっと今までの事を思い出す
まだ俺にも夢を見るだけの希望がある事に気づいた
今まで夢ばかり追い求めて
ほとんど失敗に終わっていた
だから、もう夢を見るのはよそうと
でも、今は少しずつ違ってきている
だって、昔の事を思い出すから
それはパスポートも持たない内からアメリカだったから。
(と言うことで、繊細でポエマーなあたくしでした)
1988-3月 バスの中で
追記 台湾の旅行者だと思います。なぜ、新聞広告で行けたかと言うと
英語と漢字だったので、賢い藤田が分りました!(笑)確か、「世界旅行社」
とかいう、まんまの社名でした。当時の朝、いきなり部屋のドアのノックを
けたたましく「ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!カトウ、フジタ!カトウ、藤田!」と
独特のイントネーションで迎えに来ました。車には既に日本人が1人居ました。
で、シビック並みの小型の車でハイウェイをビュン、ビュン飛ばして観光バスへ。
あたくしたち以外は全て台湾の人たち!(笑)
それはそうと、アリゾナ州グランドキャニオンへ向かう途中は、もう本当に
映画「コンボイ」(知らない?)の世界そのもの!いけども、いけども同じ景色が
何時間も続いているんですよね。
改めで、アメリカの広さに驚きました。。。。。
その内、アメリカ横断でもしようかな・・・・・。