あたくし、自分で会社を持って12年が過ぎ現在13年目に突入しているのですが、
つくづく、現金の重みを知りましたね。いくら、売り上げもがあったからと言っても利益
(正確には現金)を持ってないと、な~んの意味もないからです。
たまに、同じ経営者の方と話すと(ごく稀で、4年に一度くらいですが)、「加藤社長の所は
年商どのくらいですか?」と聞かれます。話は少しそれますが、違う人から見ると
(特に経営者でない)、「えーっ!人の会社の売上とか聞くなんて常識ないんじゃないですか!?」
と驚く人もいますが、実は経営者同士ってあまり気にしない人が多いんです。きっと、
経営者同士にしか分らない事があるし悩みもあるので、一種の同志的な感覚なのかも
知れません。
話しを元に戻しますが、あたくしは普通に「00ですよ」と答えるのですが、あたくし的には
一番気になる「利益はいくらですか?」と聞くと、「えっ!?」と一瞬言葉に詰まる経営者の方は
多いですね。
経営で一番大切なのは”利益”=”現金”で損益(PL)よりキャッシュ(CL)なのに、
あまり言いたがらないんですね。(笑)
確かに、細部に亘るまでの財務とか聞けないし「貯金は?」とも言えませんが、
単純に利益額・利益率で話をしたいんですよね。それは、傍目には結構お客さんが入って
賑わっていた店が突然売りに出ていたりするし、丸かもそうでしたが「どうして、
あの店辞めちゃったの?」と聞かれるんですが、単純に「儲からないからです」と。
この場合の”儲からない”は利益が出ないという事です。
利益の出ない要因は何通りかあります。
家賃や社員人件費などの固定費が高い、原価率やバイト代などの変動費の高い。
特に変動費の調整は店長の器が大ですね。明らかに売上が足りないのは問題外ですけど。
それと、赤字の店をダラダラとやるのもダメパターンですね。
また、本業のお店が黒字でも本業以外の業種に手を出して、本業の利益を注ぎ込んで
会社全体が赤字になっちゃうとか、経営者が今で言う″パーティーピーポー″状態で、
毎晩ゴルフやらクラブやらで散財してしまい、気が付けばスタッフもやる気がなくなり、
結果、店も荒れ赤字に。まぁ、そんなのがよくあるパターンですね。
その昔、店長時代によく言われた言葉ですが「売上はパワー、利益は技術(テクニック)だ。」と。
まったくその通りです。
なので(ススキノ(札幌)では数年置きに店舗数など広げる勢いの会社が出ます)、勢いのある
まだ30代そこそこの経営者と話す機会がある時に売上を聞かれたら必ずあたくしは利益を
聞くようにして、それが全て本当でないにしても「あぁ、堅実だな~」とか「こりゃあ、あと2年だな」
などといやらしく勝手に判断しております。(笑)
けど、今の若い経営者は賢くて堅実なんですよね。(笑)
あたくしも丸か店舗もそうですし、新店舗を出す時には”利益額”を最優先に考えてます。
じゃないと、いつ何かあって銀行から「お金返してもらえますか?」などと脅迫(笑)されても
動じないようにしておきたいからです。でも、まんまは返せないですけどね。(笑)
今日は、なぜ?こんな話をしたかと言いますと、先日「東日本大震災の時も、
潰れたお店は赤字とか黒字とか関係なく、キャッシュを持ってないお店から潰れたんですよ。」
と言うお話を聞いて、今更ながらに「そうか、やっぱ持つべきものは現金、もしくは直ぐに
現金化に出来るものだな~」と、つくづく思ったからでした。。。。。
追記 考えてみると、あたくしのような異常行動者でも経営が出来ていること自体が
”世間の七不思議”と呼ばれてもいいと思うんですが、今冷静に考えると”経営ごっこ”なのかも
知れませんね。。。。。
深い!
あっ、丸かは利益優先ですが″適切″にですし、それ以上に楽しませるように
心掛けてますので!(多分)