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ちょっと思い出しました。

先日、テレビで「黒部の太陽」という特番をやっていて、
ビデオ(未だにビデオデッキです、なのでDVDを観る時は
会社のPCで観ます)に撮り観ました。

いや~、あれだけの豪華出演人が出ていると、やはり
違いますね~。確かに慎吾ちゃんの演技も良かったですが
やはりあれだけのベテランの方たちがいると迫力があります。

まぁ、観そこねた人やビデオ(DVD)に撮るのを忘れた方がいて、
今度DVDが発売されるので楽しみにしている”さとか”
とかもいるので、ここではあまり内容には触れないようにしますね。

途中、色々と用語が出てきてテロップで解説をつけているのですが、
そういえば、あたくしの”おやじ”も同じようにトンネル(坑道)の中で
働いていたので、そのような用語を使っておりました。

あたくしたち炭鉱の人間は炭鉱のことを”やま”と言います。
”やまの男”と言えば炭鉱の男達のことなんです。

あたくしの”おやじ”は先山(さきやま)と言い、先山とは
ベテランの坑夫(こうふ)のことをいい、まだ経験の浅い人を後山(あとやま)
と言います。

”おやじ”の仕事は採炭、発破(ダイナマイト)を使い掘進(くっしん)をする仕事です。

まず、発破を入れて爆発させながら岩盤を取り除いて行くのに”ドリル”を使い
発破を入れる穴を開けるのですが、長年ドリルを使っていたので職業病なのか
腕が肩より上がらなかったです。

それとテレビでもそうですが、みんなお酒が好きです。やはり日頃から危険と
隣りあわせの仕事なのと体力を使うからなのでしょうか、全員ではありませんが
9割の人はお酒をいつも飲んでいて、その内の7割は大酒飲みでした。(笑)

炭鉱はほとんどが「坑内堀り」で、立坑、斜坑、水平坑とあり、
ほとんどは立抗、斜抗で200メートル以上地下に掘り作業をします。
もし坑内で爆発や火災が発生したら”アウト”ですし、メタンガスを
多く含む所を掘り抜いてしまったら、ガスが突出(としゅつ)すると、
ガス中毒になりこれも”アウト”です。

文字通り『死』と隣り合わせの仕事です。

そして、地上に上がってきた時にはみんな顔が粉塵で真っ黒で目だけが
”ギョロギョロ”として、トロッコに乗り坑口から出てきます。
(たまに、粉塵が落ちきらなくて目元が”アイシャドー”のような人も見かけます)

トンネルと炭鉱じゃ違いますが、テレビを観ていて「あ~、”おやじ”も
ああやってドリルを使って発破仕掛けて進んで行ったんだろうな~危険と
隣り合わせの地中深くに。」と思うと、今さらながらですが凄いなと。

ガキの頃は、そんなことも知らずに「よく悪態をついていました」。
どんな気持ちだったんだろうか?やはりそこは自分の子供だから
仕方ないと思っていたのだろうか。。。。。

あたくしにはまだ子供はいません。多分、自分のガキの時を
知っているので「育てる自信がない」のだと思います。(逃げですね)

そろそろ雪も解けてきたので、おふくろを連れて墓参りに言ってこようかな。。。。。


あっ、一応、ビデオならあたくしの所にありますよ。前編と後編の間に
「天地人」が入ってますけどね。。。。。
時間があれば。