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働くことの幸せと価値。

昨日、”経田チーフ”のお父さんとお母さんが、わざわざ事務所へ
ご挨拶に来ました。お二人にあったのは二回目で、一度目は
『味かく食堂』と言うお店(現在は引退してお店はやっていません)に
行った時です。

お二人と話した時に、お父さんは九人兄妹の長男だったので、中学を
卒業して79歳になるまで、ずーっと朝から晩まで働いて来たと言って
いました。お母さんも実家が豆腐屋さんだったので小さい時から手伝って
いたので、これまたずーっと働いて来たと。

それであたくしが合点がいきました。
”経田チーフ”がもの凄く働き者なのも、お父さんとお母さんの背中を
見て育ったからなんだと。それを言うと、お母さんは「男は働いてなんぼ
ですからね。働かない男はダメです。」と、ピシャリ!!
また、”経田チーフ”にはあたくしと同じ年の弟さんが居て、その弟さんも
パン屋さんで朝早くからと言うか、出勤時間より早く行ってもその分の
タイムカードを押さずに段取りや仕込みに行くのだそうです。

お父さん曰く「女の方が度胸があるんだよね。」と。
先ごろ惜しまれつつも閉店した『味かく食堂』は最初の場所から移転した
時にも、お母さんが前の家を売って次の店の場所を買うと言う方向に
持って行ったそうです。その辺は、お母さんのお父さんが商売を手広く
やる人だったので、その辺の性格は似ているとのこと。(笑)

「たまに、働きたいと思いませんか?」と質問をしたら、お二人とも
「小さい時からずーっと働いて来たから、もう十分です。」と。
お父さんは”不整脈”があるし、お母さんは腰の3番目と4番目の骨が
ずれてしまい、最近ようやく歩けるようになったので、そう考えると
良い時に商売を辞められたと言うようなことをおっしゃっておりました。
(なので、雪が来る前に一度ご挨拶に来たんですって。ありがたいことです)

『味かく食堂』をやっていた時には、普段休めない分、一度にまとめて
休みを取ってお二人でよく旅行へ行ったので、精一杯働いて旅行へも
沢山行ったので、今は十分幸せですと笑顔で話されたのが印象的でした。

「商売をやっていた時にはね、バタン!と車のドアが閉まる音がしたら
直ぐにお客さんを迎え入れる準備をしていたので、毎日が気が気でなかった
けど、今は隣のタクシー会社の車の音がバタン!となっても、余裕で
いられるんですよ。小さい時から”いらっしゃいませ”と”ありがとうございました”
と言って来たので、その辺が染みついているんですよね」と。
(分ります、その気持ち)

あたくし思いましたね。
やっぱりどんな仕事であれ、働くということはとても尊い事で人を幸せに
するんだなと。精神的、肉体的、介護だとか諸事情で働けないのは
仕方のない事ですが、五体満足で単に「自分がやりたい仕事じゃないから」
とか「その内、自分に合う仕事が見つかるまでは家にいる」とかって言う人は
正直な気持ちですが、「可哀そうな人だな。」と思います。

仕事って、全てが思い通りに行かないし、自分がやりたいことや好きな
仕事でないかも知れないけど、仕事(労働)をして対価を貰うということは
「あなたは頑張っていますよね」とか「あなたのいるお蔭で助かっています」
と言われているようなもんですからね。
人も自分も幸せになるし、そう、”必要”とされるのって嬉しいし。

やっぱり、仕事っていいもんですよね。
って言うか、”女性”の方が働きますよね。。。。。

追記 事務所へ来る道すがらにお昼時ならば、今はあまり見かけない
退職目前に控えたベテランの工員さんと、入ったばかりであるだろう若い
工員さんと並んで何やらお昼休憩をしながら話している光景を見て、
「あぁ、なんだか微笑ましい光景だな~。世が世ならキャッチボールなんぞを
やったりしているんだろうな~」と思いながら、こんな風体のあたくしが近くを
通って変に話が途切れないように、細心の注意をはらって通り過ぎる
繊細なあたくしでした。。。。。
”店長”に言っています。一所懸命に働いたお金を持って
お店に来るのだから、店側も精一杯一所懸命で答えないといけないと。

ファイル 2918-1.jpg格好いいですね!
ファイル 2918-2.jpg”塚”も頑張ってるようで!!