月に何度か各店の試食をします。
新メニューやらオススメやらと・・・・・。
95%の確率で一発クリアはありません。(笑)
点数を付けると、二回目で60点で三回目くらいで合格ライン
ギリギリの80点くらいです。あとは微調整をして95点に持って行きます。
まぁ、大体80点まで行くということは味はOK!しかし、盛り付けや色味や
器使いなんですね。なので、この辺の微調整です。
試食会をする時に”直感”がもの凄く大事です。
出て来た時に「ん?」となるものは、どんなに説明されてもダメです。
料理は”うんちく”で食べるのではなく、見た目と味ですからね。
「これがどうで、どこの産地で、どんな部位を使って、こんな調理法で・・・・・」
「で、これ売れるか?」と。(笑)
意地悪なあたくしはスタッフ間で「ああでもない。こうでもない。」とその商品に
ついて意見をしてるのですが、そんな時は一言で済みます。
「って言うか、この商品をやるの?やらないものにどうだこうだと言っても
仕方ないよな?やらないのなら、はい次」と。(笑)
人間って面白いもので目の前にモノがあると、それを基準に話しをしますが
そもそも商品にならないモノに対して意見を言っても無駄ですからね。(笑)
しかしまぁ、よく料理人さんは怒らないで聞いてくれますよね。
「料理も作れないくせにダメだしすんなよ!」ってね。(笑)
「お前は料理を作るのが専門。俺は料理を考えるのが専門。そして、それを
売るのも専門。」 はい、終了ー。(笑)
当事者ではないので原価や工程(仕込み)なんか考えないので、「おぉ!
これいいな!!お客さんも喜ぶんじゃないか!」と、ほぼ衝動的に作る側の
苦労や店長の原価率なんて、ま~ったく気にしませんから。(鬼!)
けど、一丁前に口だけは出します!かなり出します!!要望はエグイです!!!
しかし、そのくらいでないと商品化してお客さんに喜んでもらえないし、
お金を払う価値がないですからね。
って言うか、この先、絶対に自分の価値観や感性を上げていけるので、
あたくしのような人間が必要です。それは単純に「ウマい、不味い」ではなく
この店のコンセプトに合うか?どうしたら売れるのか?的な所から
物事を考えて試食するからです。
まぁ、そうやってあたくしも鍛えられてきたんですけどね。
商品を単にモノとして口に入れるだけではなく、コンセプトとストーリーがあり
その先に作る人も、売る人も、食べる人も「テーブルを囲む笑顔」になれば
言うことなしですよね。(誰が上手く〆ろと・・・・・)