「かとうさん、何か聞きたいことはないですか?」
「いつ頃退院できますか?」 「先生は何て言ってました?」
「8本取った採決の外注に出している結果次第だと」
「それでは結果次第ですね。」
「かとうさん、やっぱりお酒は止めれないですか?」
「いや~、ねっ。」(なんの”ねっ”だか)
「仕事柄付き合いもありますもんね~。」
「えぇ、まぁ。(本当は付き合いではなく自分から好んで飲んでるんですけど)」
「控えるようにしないとですよね。」
「はい、それはもう。元々、家では飲まないんですよね」
「そうなんですか!?」 「はい、家では飲む気になりません!!」(ドヤ顔)
「でも、お体は大切にして下さいね。」 「ありがとうございます。」
ちゃんとあたくしが飲食業で、お酒をすこぶる飲むって言う情報はしっかりと
伝わっているんですね。隣の方のご飯ではなく「おかゆにして下さい」と言うのは
伝わらなくとも。(あっ、嫌味くさかったですか?笑)
夕食前に先生が病室へ来て「検査結果が出ました。」と。
「どうでしたか?」 「はい、数値的にはもうかなり安定しています。MRIも異常は
ありませんでした。血管腫は2つですが心配はないです。」
「はい、ありがとうございます。で、先生、いつ頃退院できますか?」
「この様子だと今週いっぱい居て月曜日にでも退院は可能ですよ。」(土日は特に
何もないのだから別に月曜日まで居ることないよな?と思い)
「なら、先生明日でもいいですか?」 「えぇ、構いませんよ。では、次の患者さんの
用意をしていいですか?」 「はい」
って、(もう次の患者を入れる準備かよ!!)と言う心の声は置いといて。
昼ご飯を食べて”小林さん”が外泊へ行く時に洗面場に寄ってくれて、
「これから外泊しますので」と挨拶を頂いたので「はい気をつけて。あっ、もしかして
俺、退院になるかも知れないので、一応お大事に。」と言っておいて良かったです。
隣の部屋の先輩の奥さんと廊下で会い「俺、明日退院なので」と。
「なに、かとちゃん私を置いて一人だけ退院するの!?00ちゃん(先輩)に
言っておくから。私を置いてとっとと退院でするって。」と、治療中でもユーモアを
忘れないのは正直尊敬します。と同時に、普通に考えてまだ入院している人に
退院なんて言って良かったのか!?と、少し反省。
数分後に”橘さん”とすれ違った時に「俺、明日退院なんですよ!」と、さっきの
反省は全く活かされず、こう言うのを”鳥頭(鶏は三歩歩けば忘れる例え)”と言い、
”忍や龍”と何ら変わらないんだと思い立ちくらみがしました。
「あぁ、それは良かったね~。いいな~。でもね、かとうさん前立腺には気をつけてよ。」
「はい、ありがとうございます。ん?」(どこまでも気づかってくれるのか、忘れてるのか)
晩ごはんを食べて最後の夜になるデイルームでスマホで今回の病院生活のことを
整理していると”橘さん”が来ましたが、あたくしの必死の姿に声を掛けにくかったのか
”小林さん”が居ないので野球中継を一人で観ていて気の毒でした。
消灯になりました。
あれ?何か変だぞ・・・・・!?
そうです、消灯して直ぐにいびきをかく”小林さん”が外泊でしてるんでした。
それはそれで何か物足りないような・・・・・。
金曜日、最後の夜が更けていきます。。。。。
追記 気が付けば明日から大型連休なんですね。”丸か”はどっかこっかやってますので
(いい加減か!)、皆さんお待ちしていますね!!