あたくしがカラオケパブ「オペラ」時代からのお客さんで、
現在は中古車屋さんを営んでいる(有)ベーシックの
「曽根さん」という方がおります。
曽根さんとは彼これ21年のお付き合いになります。
最初にあったとき曽根さんは「伊集院隼人」と訳のわからない
名前を名乗っておりました。まだ、曽根さんも20代後半で
元気がありました。(今もあるけど)
曽根さんには、その後も大東京やパブ系の店のスタッフが
大変お世話になりました。元々は「トヨタ」で働いており、
その後、保険屋さんを経て10年前に自分で中古車屋さんを
始めました。
あたくし車に関してはあまり興味がなく、詳しくはないのですが、
曽根さんは、やはり車好きで中古車屋さんを始める前は
かなりカッコいい車を乗っておりました。
あたくしは現在エコの関係で車を所有していないのですが
(本当は余裕がないだけだけど)、それで、一時曽根さんとは
疎遠になっておりましたが、仕事上の関係で郊外に物件を
探すようになってから車が必要になり曽根さんに頼むことに
なりました。それが8年前です。
現在マイカーはありませんが、社用車として15万円で曽根さんに
「エスティマ」を用意してもらい、それでちょこちょこと会っております。
ある時に曽根さんに尋ねてみました。
「曽根さん、車屋さんやっていたら条件が良くて、カッコいい車
手に入りやすくていいですね。」と。
曽根さんの答えはこうでした。
「いやいや、そんなことしてたら、一発で信用なくして商売なんて
やってられないって。そうじゃない?あなたの商売もさぁ、きれいな
お客さんが来たからって、何でもかんでも自分のモノにしてたら
どうなる?それと一緒。少しでも良い条件の車があったらお客さん
に提供してなんぼ。」(深いイイ話だ)
「あのね、確かに俺らの仲間でもさぁ、カッコつけて高級な車乗ってる
人はいるよ。でもさぁ、お客さんが軽自動車を買いに来たのに、その
車屋が高級車乗ってるの見たらどう思う?中古車を買ったお客さん
の所へ納車へ行った時に、明らかにお客さんが買った車より高級車で
乗り付けたら、そのお客さんは気分いいかい?まぁ、それは考え方の
違いだけど、俺はそんな無神経なことは出来ないな。」と。
そういえば、曽根さんの乗っている車はほとんど型の古い中古車です。
あたくし共も、お店では笑顔で接していますが、その印象のお客さんが
ある時に、女性のいるお店であたくしが「バカ社長」よろしく女性を沢山
ひけらかせて威張っていたらいたらどう思うでしょうか?
女性の店じゃないけど、居酒屋とかでもそこのスタッフに横柄な態度を
なんか取っているのを見たらどう思うでしょうか?
なんか嫌ですよね、「店では、愛想がいいけど。本当はあのような人
なんだな。なんか、がっかりしゃったな~」と思うのではないでしょうか。
えっ!?あたくし?あたくしは必要以上に腰が低いですよ。
ただ、お客さんや仲間内で飲むときには無駄に”テンション”が高いだけですがね。
先日、車検の為に曽根さんが型の古い車を乗ってきたのを見て、
「あぁ、曽根さん変わってないな~」と思いつつ、きちんと商売を分ってるな~と
思った今日この頃でした。
曽根さんと会って21年。あの時のたくしは22歳で曽根さんが28歳。
あれから21年が過ぎました。20代だった2人が今は40代です。
「加藤大社長?知ってるこの歌?俺、カーラジオから流れて聴いていたら
なんだか自然と涙が流れて来たんだよね。」と。
もし、車のことで何かあれば親身に乗ってくれますよ。
(有)ベーシック
東区北43条東19丁目3番8号
011-789-2280
曽根さんです。