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時には”ハングリー”がいい。

最近、下半期に向けて個人面談をしているのですが、
みんな真面目に考えています。特に家庭を持っていたり、ある程度
年齢を重ねている人なら妥当な線です。

が、しかし、まだ二十歳そこそこで
「売上がどうの」とか「会社の為にどうの」と、それはそれで非常に大切で
嬉しい事なんですが、なんとなく元気がないし、つまんないのです。
(しかも、社長用の言葉なんで)

かと思うと「独立が夢です!」と言うのも腑に落ちない。
だいたい独立して自分で店を始めるなんて簡単なことです。
今からすぐにでも出来ます。(マジで)

しかも本当にしたいのか?と言えば、それほどでもなく
なんとなくこの商売では「独立」と言えば聞こえがいいし、目的を持っている
ように思えるんですね。(本気な人は歓迎しますが)

あたくしは言います、「独立なんて、お前の一つの通過点だよ、
独立をしたその先に何をするかを”夢”見ろよ。」と。

しかも、夢にまで見た「独立」が、その後に地獄の一丁目かもしれないしね。(笑)

「独立」と聞いて思い出しましたが、知り合いの店主は元々建築業
でしたが、現在は西区の方で居酒屋をやっています。
「マスター、なんで自分でやったの?」
「うん?俺か?俺は”ハマー”に乗りたかったからよ。だから店をやったんだ。」
「飲食の経験はあったんですか?」
「そんなもん、あるわけねーだろ!」(なんで、逆切れ?)

「へ~、で、”ハマー”は買えたんですか?」
「まぁな、乗るか?」
「いいすっか?!」
「おう。」
格好いい初代”ハマー”でかなりでかかったです。

ススキノの36号線沿いの角にある「焼鳥屋」さんには
最初、二人の同じ臭いのする人達がいました。

店先にはいつも同じ形の1200のバイク2台が、これ見よがしに
置いていたので、気になっており話をしている内に、実はその方達も
まったくの素人で(ススキノでお金を使うのはプロだと言っていましたけど)、
焼鳥屋さんをやる前は不動産やさんをやっていたとのこと。

「へ~、どうして自分達でやったんですか?」
「あれさ(と、二人が指差す方は1200のバイク)。あれが欲しくて
二人で店を始めたんだ。」

「格好いいですよね。」
「ありがとう。辛いことやいやな事があってもあれを見ると、頑張れるんだよね。
しかも、借金のことを考えるとなお更がんばれるんだよ。」と笑っていた顔が
もの凄く印象的でした。(もう、10年以上も前の話しです)

なんか、くだらないゴタクを並べたり、歯の浮くようなセリフなんかを言うよりも
物欲なら物欲で、お金ならお金でもいいので、「それを手に入れたい!」と言った
”エネルギー”が欲しい。

いいんです、働く動機なんかある程度不純でも。
そんなことよりも、周りを巻き込んでいくような”パワー”が大切な時なんです。

まぁ、リモコンで自由に巻き戻しが出来る人生なら別ですが。。。。。

米ちゃん、いってらっしゃい!
帰ってきたら、思いっきり飲もうぜ!!