11月も今日で終わりです。とうとう明日ら師走ですね。
あたくし、街角の師走の慌しさが好きです。
寒風の中、少し雪がちらついて、まだ夕方にもなっていないのに
何となく灰色掛かった街角を、あまり厚着をしないで歩くのが。
背筋をピン!と伸ばして歩くのではなく、少し背中を丸め気味に
歩き、あてもなく街を歩きます。
クリマス・ソングやクリスマス仕様のショウ・ウィンドウ、大きな紙袋を
持ちながら歩く人、「皆、今年も色々とあったんだろうな~。」
などと、一人考えながら歩くのが好きです。
そして、なぜか寂しくもなります。
「これで本当に良いのだろうか?これから先、どこへ行くのだろう?
こんなんでいいのだろうか?」と。
不安で一杯になります、その場にしゃがみ込みたくもなります。
好きな光景なのに。
そんな矢先、本屋さんへ立ち寄った時に目にした詩です。
『ばさばさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ』
『自分の感受性』 茨木のりこ
何かが揺さぶられた。
しかも、傍らには”この曲”が掛かっていた。
もっと、強く生きねば。。。。。