つい先日、ある人からこのようなことを言われました。
「社長って、中国人が嫌いなんですか?」と。
まず最初に言っておきますが、あたくしは中国の人を
好き嫌いとかで判断したことはありません。ただ、「面白い人達だな」
とは思いますが。
以前にこの”トップギア!!”でも書いていますが、アルバイトで
留学生の人を何人も一緒に働いているし、実際に中国へ行って
生中国人とも接してきて、いつも思うのは「面白い人たちだな〜」と
いうこと。
それは別に中国人の人たちが”ジャッキー・チェン”や”ミスター・ブー”に
出てくるコメディアンの人たちが多いという意味ではなく、単にお国柄と
いいますか、考え方とそれに基づく行動があたくし的には、時には
まったく理解不能でもあり、また時には非常に合理的でもありと
いった観点からなのです。
もちろん中国人側から見たら日本人だって充分”ヘンテコ”な所が
あり過ぎるとも思いますよ。
ただね、よく日本の企業が中国へ行って「酷い目に会って、方々の体で
帰ってきた」とか、今回の”尖閣諸島”の問題でも「なんて、ひどい国なんだ!」と
怒りますが、実は企業も文句を言う人たちも「中国という国を知らなさ過ぎる」
あるいは「勉強していない」という相手を知らないからこのような事が簡単に
起こってしまうんですね。
表題にもある「彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず。」という
これは今から2千四、五百年前に中国で呉という国に「孫武(そんぶ)」
とういう軍師がおりました。
彼こそが戦略・戦術、勝負の哲理を体系化して現在まで世界中の
戦略家や兵法家などの師でもある”孫子(そんし)”といわれる人なのです。
その天才軍師でもある”孫子”の国が中国なのです。
そして、我々はただ「尖閣は日本の固有の領土である」とか「友愛の海」
などとふざけたことを言っていたり、
又はビジネスにおいては「中国人は信用できない。」と、
情けないことを言っていては200%中国の思うままになるのです。
だいたいにおいてほとんど世界中に”華僑が進出して逞しく商売をしております”
彼らは着の身着のままでまったく知らない、言葉も通じない国へ行き、
下働きから始まり、そしてある程度余裕が出来たら一族郎党を呼び、
やがては同じ中国人相手に商売を始めたり、相手国の人たちの技術を
自分のものにして生きていくのです。
本当にまったく逞しい人たちなのです。
そしてそこには”中華街”をつくり自分達のコミュニティーを作っています。
前にもチラッと書きましたけど、あたくし初めてアメリカへ行った時に
一番「外国に来たんだな〜」と感じたのは”中華街”へ行って日本語はもちろん
片言の英単語も通じなかった時ですもん。(あたくしの発音に問題があったのか?)
彼らは「先の約束よりも目先の現金」なのです。
「騙されるお前が悪い。今度はお前が誰かを騙せばいい。」というお国柄なのです。
あっ、これも別に悪口ではないのですよ。単にこのような教育をされてきて、
そのような環境で育ってきた(歴史的に?)彼らはまったく悪びれてはいないのです。
そこで「日本じゃそんなことは通用しないぞ!」と怒っても
「お前、なにをそんなに怒ってんだ?そのうち時間があれば話を聞いてやるよ。」
と、言われるのがオチです。
あたくしたち日本人から見たら「マジでーッ!」とか
「おいおい、それはいかんだろ!?」的な話が日常茶飯事なのです。
例えばこんな話を目にしました。
ある商社で働いているAさんが、中国に出張することになり一ヶ月前から
アポイント入れていました。
で、当日その会社へ行き「日本から来たAですが、Bさんいらっしゃいますか?
「Bさん?今日はいません。」
「えっ、今日、お約束しているはずですが・・・・・」
「そうですか。でも、明日じゃないと戻りません。」
「そ、そんな、約束は今日ですよ。明日は日本に戻らないといけないんです。
とにかく連絡してください!」
「そう言われても、遠くに行っているので、無理です。」
「えー!?どうしよう困った!」(爆笑!エリート中国人より。)
これが日本なら、ほとんどありえないことですが、中国では当たり前のこと。
この爆笑!エリート中国人を書いた小澤裕美さん曰く「Aさんは、中国担当に
なってまだ日も浅く、中国人の気質をしらなかった」と。
で、「はっきり言って、中国人とアポイントを取るなら、一週間先が限度です。
せっかちな中国人に一ヶ月先のことを約束をしろ。という方が無理な話」
だとも。
面談の約束をしていても、他にメリットのある商談があれば、そっちを
優先するだってあるのです。そんなことにいちいち目くじらを立てて怒っても
始まらなく、ドタキャンされずに会えたら、ラッキー!」位に考えた方がいいとも。
他にもありますが、今日はこの辺りしてこの話はパート2へ続きます。。。。。