あたくしは、生まれつきと言いますか、
先祖伝来なのかは分かりませんが、かなりのリズム感のなさです。
なので歌や踊りはもちろんのこと、
楽器なんてものはまったく“ど得意”ではなく、例えば、小学生の頃の
音楽の授業では、カスタネットを力いっぱいに叩き過ぎて戻らなくなるし、
笛を吹かせれば、当時音楽の”小玉先生”からは、
クラスで合唱をするときには、加藤はドとレだけでいいから。
と言われるほどで、因みにもう一人いたのですが、
学校へ行くのに迎えにきた時に、理科の観察記録用のアサガオに
あたくしがオシッコかけたことを”佐藤妙子先生”に言いつけた“米田”でした。
で、リズム感・音痴は今に至るのですが、
先日、古くから知っているひとがチーママをしているスナックへ行き、
かなり素敵な店の子がいて、音楽の話になり、あろうことか、
あたくしはいつの間にかギターが弾ける人になっているではありませんか!?
(って言うか、自分でいったんですけどね)
あまりにも素敵すぎて、気を惹きたくてついつい嘘を言ってしまいました。
いつもなら、「な〜んてね!」などと酒場の会話で終わる筈でしたが、
「えーっ!ホントですか〜!!私、ギター弾く人がタイプかも!?」などと
言われて、
「うん、サラッとだけどねサラッと。」などと言ってしまっておりました、あたくしは。
「え〜っ、何が得意なんですか〜!?」(なに?なにが?得意かって!?)
え〜い!この際だから、あまり馴染みのないやつでごまかしちゃえ!と。
「エッとね、青春の輝きかな?知ってる?知らないよね?」
「うっそ〜、ホント!!私、カーペンターズ大好きなの!!!」(マジかよ!!)
「ハハハ・・・知ってるんだ。ハハハ・・・」
(自分でも顔がヒキツっているのがわかりましたもんね)
その様子を少し離れた席から、知り合いが(どうして、そんな嘘なんかつくの?)と、
言った”疑いの眼差し“で見られており、ただただあたくしは苦笑いをするしかなく、
いつも以上に飲むピッチが早くなるのでした。。。。。
あたくし、薄れ行く記憶の中で懐かしい言葉を思い出しておりました。
中3の頃に社会科の”北村信三先生”が、
「人間は一遍ウソを付くと、そのウソを隠すために十遍ウソをつく。」
と、言っていたことを。。。。。