カエル取り。

炭鉱町と言うけあって中々の山間部なので、それなりに動物、昆虫、川魚など。

で、子供なので狩猟に行くわけがないので、もっぱら川でウグイを釣りに行くか、

クワガタかカエルとりや、たまにチョロチョロと流れている山の沢沿いで

ニホンザリガニなんかもとりに行ったりと。

他にも、ハチの巣やタニシ、アゲハチョウ、オニヤンマなど主に昆虫ですが

様々なのをとりに行けます。春先はその辺に山菜なんかも採り放題でしたね。

あたくしは山菜などは採りに行ったことはなく、今にして思えば「採っておけば

良かったな~」と思いますが。

で、この時期位でしょうか?西小・西中の裏に職員住宅へと行く踏切が

あるのですが、そこに小川がありそこはカエルの宝庫でして私たちはそこで

ツチカエルや卵を取っていましたね。因みにカエルの卵は腸のような感じで

感触的にはスライムのようで気持ちいいんですよね。

これを最初に見た時には「マジか!!」と思いましたが、

何でも”チアシード”とか言うスーパーフードなんだそうです。(笑)

とんぼ網でもいいのですが、男らしくないと思われたくないので小川にめい一杯

股を広げてまたいでカエルを素手で素早く取るんですね。これがカエルも利口で

中々上手く行きません!水面から頭と目をちょっと出しているので、それを取るの

は10回に1回くらいの成功率。しかし、どこにでも”天才”と言われるが居て、

同級生の”今野”はとても素早く「カエルとり職人か?」と言うほど上手く取って

いましたね。なので、顔と言うか目がカエルに似ていました。(笑)

その”今野”は自分が上手い事を言いことに中々の上から目線で、「やれ、卵を

素手で持つと死んじゃうからよ!」とか「卵でも死んで白くなってる所は取らないと

伝染するから取らないとな!」だとか、「カエルは・・・・・」と同級生のくせに何かと

うるさいんですね。けど、なぜか?”今野”の皆従っていると言う感じでしたけど。

カエルは目がほとんど360度近く見えるので真正面からとるのは容易でなく、

カエルが水面から頭を出している後ろの方に上手く回って取るのが一番上手く

取れるんですよね。(笑)

おんぶカエルを取るとかなりヒーローです!!

それにしても、今から思うとよくカエル取りなんか必死こいてやっていたなよな?

と思いますと。家に持って帰ってきても”おふくろ”には「気持ち悪いから捨てて来なさい!」

と怒られるし、だって、時にはその小川に足を滑らせたり、またぐ時は勢いで行けますが、

またいだ足を戻す時はまたぐ時以上の勢いが必要で、戻しきれなくて片足がドボン!と。(笑)

けど、子供たち特に男子は狩猟のDNAが騒ぐのか?かなり必死になって取って

いましたね。たまに女子も来ていて、それはそれで良い所を見せようと必死でした。(笑)

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