しばれた体と炭鉱風呂

子供だったから西芦の真冬の寒さはさほど気にならなかったんですが、
それでもしばれます。特に外で遊んだ後は手がかじかんで足もしもやけ状態。
石炭ストーブに足の裏をあてると、しばれ具合が溶けて行く感覚になりました。

また、しばれた体で炭鉱風呂へ行き風呂に足のつま先から入れて行くのですが、
しばれ過ぎて感覚がないんですね。で、これまた徐々にしばれが溶けて行くのが
足先からじわじわと上に上がって来るのが分かります。

そして、さらに少しずつ足を入れて行き、腰、胸、肩とそうすると全身が蘇った
ようになり、体の芯が温かくなるんですね。そうすると額から汗がじわじわと流れて来て
手ぬぐいで顔をぬぐう状態になると、もう完全体です!!(笑)

あれはシャワーなどでは到底味わえない体験です。また、大衆浴場や温泉の入浴とも
違うんですね。それは、きっと体の芯までしばれた状態じゃないからなんだと思います。
それと、やっぱり「炭鉱風呂」と言う数えきれない“炭鉱マン”の英気を養ってきた
歴史がそうさせてるだろうね・・・・・。

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