兄弟

私には二つ上の兄貴が居ます。
兄貴は私と違って運動系が出来ます。
スキーも地元のレーシングチームに入っていましたし、
野球なんかも少年野球団に入ってレギュラーでした。

対する私は内向的で、いつも家でプラモデルを作ったり、
近所で一人で遊んだり、自転車を乗ったり、炭山川(たんざんがわ)へ
釣りへ行ったりと、あまり団体競技とかは苦手でした。

いつも仲が良いのですが、何かの拍子で、例えばボクシングの試合をテレビで
見た後なんか、「たっち、ボクシングごっこをやろう!!」と言われ、お互いに
サランラップをマウスピースのように口に入れてボクシングごっこ。

最初は遊びですが、段々と本気になります。
兄貴が本気でパンチを入れて来るので、その内に私も泣きながらかかっていきます。
必ず、“おふくろ”が「お兄ちゃんのくせに!!」とその度に兄貴が怒られます。

「ざまぁ、見ろ」的に“おくろの”後ろからそんな顔をするので、またもや兄貴が
今度はケリを入れてきます。この時点で“おふくろ”も本気で兄貴に怒りだして終了―!!

炭鉱祭りの時になかなか帰って来ないので、じいさんやばあさん、おやじやおふくろで
心配していたら、家族の心配をよそに”意気揚々“とノートと鉛筆やらの文房具を高々と
ニヤニヤしながら誇らしげに帰って来ました。なんでも神社での相撲大会で勝ったとか。

倶楽部ローンからカラスの子供を拾って来た時もありました。
どこからか先生のボールペンにもなる指し棒を持って来て問題になったこともありました。
”おふくろ”の吸っていたハイライトをくすねて、二人で吸ったこともありました。(小学生)
炭住の二階の窓から二人しておしっこをしていたのを”おふくろ”に見つかり、正座させられて
こってりと何時間も怒られました。
兄貴が最初に親指をしゃぶっていたので、あたくしも真似するようになりました。
リーゼントも兄貴の真似でした。

一度、小学三年生の冬の帰り道で何か生意気なことを言ったのか?六年生に雪山に
身体を押し付けられて万事休すの時に、五年生の“兄貴”が泣きながらその六年生に後ろからケリを
入れて、周りが止めて納まりました。

悪いことも、もっと悪いことも、ちょっとだけ良いことも兄貴でした。

今もたまに会います。
でも、なぜか?今の兄貴の顔ではなく小さい頃の”兄貴”との想い出が鮮明なんですね・・・・・。

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