やはり、芦別市や上芦別と西芦~頼城方面の地区は違います。
同じ芦別市だけど生活環境が違う。そう、炭住だからかも知れないけど
独特の雰囲気を持っています。
僕ら西芦~頼城方面の人間たちが芦別げ行くのは普通に行きますが、
芦別や上芦方面からは西芦~頼城方面へ来る人は少なく、来たとしても
「あっ、違う所から来たな!」と直ぐにわかりました。(何となく違和感を感じます)
また、西芦~頼城方面から芦別へ行くのはちょっとした都会へ足を運ぶ
感じで、親などはお洒落などをして行くし、子供たちはワクワクして妙に
はしゃいでいましたね。
ひと山、と言っても道路(昔は鉄道も)が整備されているので、西芦は
啓南経由でなければ15分ほどで行きますから、半日とか一晩かけて行く
ような場所でもないのですが、見事にひと山越えるか越えないかで生活圏が
異なるんですから、今にして思えば本当に不思議です。
そして、中学まではその地区ですが高校になると芦別か上芦へと行動範囲が拡がり、
同時に生活圏も広がります。それから、高校を卒業し都会へ行きさらに生活圏が
広がって来ました。その度に少しずつ大人になって来たのだと。
一時、都会へ出て専門学校や大学等で違う地方の生活圏の友人ができ、
恋愛もし、就職をし、結婚をし、子供に恵まれたりと、いつしか地元のことなんか
すっかり忘れてしまっている自分がいたりと。
で、50歳を過ぎて、段々と親や親戚や友人たちが寿命を終えることが増え来て
ふと、生まれたり、育った郷里を懐かしく思えてきます。
年老いて記憶が薄れていき子供のようになっていく親を見て、複雑な思いと
同時に自分を育ててくれた親と郷里に感謝し、懐かしくも遠い過去へ思いを馳せます。
そう、帰るべきあの場所へ、海を知らない鉱山の町へ・・・・・。