高校の同級生に“伊田”という赤平から来ているのが居ました。
私は機械化でしたが“伊田”は電気科。受験の時に初めて会い「俺は二教科０点よ！！」と
休憩時間に言い放っていたので、「もう会えないな」と思っていたら、なんと！入学式に
ちゃっかり居るではありませんか！！私たちの時から１教科６０点満点になったんですが、
私の自己採点は５教科で６２点。まぁ、０点さえ取らなければ余裕で入れると聞いたので
「良かったな～」と。（恐るべし芦別工業高校）
で、“伊田”とは出身も科も違いましたが、同じ“応援団（学校の正式名はリーダー局）で
一緒だったのと、“伊田”は人懐っこかったので話しやすかったですね。まぁ、似た者同士って
いうのもありますけど。(笑) で、この“伊田”はよく停学をくらっていまして高1も
ギリギリで進級できましたが、高2では早くも2学期の途中で単位がギリギリ。
あと、一回停学をくらうと退学かもう一度2年生。
しかし、“伊田”は周りの心配をよそにタバコが見つかって敢えなく停学となりました。
何とか、担任の先生も動いてくれたし私たち同級生も懇願しましたが、「もう、ここまで
来るとな。」と言う返事。「マジか～」という残念な思いが友達の間で広がりました。
で、授業中に“伊田”が廊下を歩いて帰って行く姿を見かけたので、私は窓側だったので通学路を
見ていると、初雪が横殴りの中“伊田”が黄色の“ガバン”を抱えて背中を丸め肩を落としながら
帰って行く姿が最後となりました。
あれから、３９年経ちますが“伊田”には会っていません。未だに同級生の間でも“伊田”という
名前が出てきます。なので、この季節はあの初雪の横殴りの通学路を“ガバン”を抱えてトボトボと
背中を丸め肩を落として歩く“伊田”の姿が今でも想い出します・・・・・。
