雪解け、軒下、今(こん)さん。

やはり西芦は雪深い町でした。なので、今時期の雪解けはウキウキとします。
小学生の時に用務員のおじさんで「今(こん)さん」と言う方がいました。
長身でスタイルの良い方でしたね。戦争を体験してる方で気骨溢れてるのが
分かり、昭和のオヤジって感じでした。昭和50年前後のことです。

小学の忘年会だったか、新年会の帰りに行方不明になりました。
かなり飲んだのか?どうだったのかは分かりません。
子供ながらに「今さんが集まりの帰りにいなくなった」と言う噂をチラッと聞きましたが、
家でも学校でも少し話題になっただけで、そこまで大騒ぎな感じではなかったでした。
子供心にも忖度したような記憶があります。きっと、これが先生ならば違ってたのかも知れませんが。
一度、“今さん”の息子さんが実習生として小学校に来た時がありました。
“今さん”も誇らしかったでしょうね。奥さんが居たのかは知りません。

そんな話も忘れかけた3月のある時に軒下から「今さんが見つかった」と。
きっと、飲み過ぎて迷って軒先で寝たのか?単純に家と勘違いして寝たのか?
戦争に行っていたからちょっとした隙間でも寝れたんでしょうね。

今でもこの時期になると「今さん」のことを思い出します・・・・・。


一度、“今さん”がグランドで一番高い鉄棒を使い大車輪でグングンと回っているのを見ました。
さすがは軍隊で鍛えてただけはありましたね。。。。。

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